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第9章 協力
玄関でクロックスを素早く履くと、リョウがドアを開けてくれていた。

「電気、ありがとうございました」

「こちらこそ、ソースありがとう」

「器、いつでもいいですから」

リョウは満面の笑顔だったようだが、稜は顔を見ることが出来なかった。

慌てて自分の部屋に戻る。

ドアを閉めて鍵をかけると、確認していたのかリョウのドアが閉まる音がする。

とりあえず、パスタを茹でよう。

稜は、棚から大きめの鍋を出して、水をくみ火にかける。
ソースをフライパンに出す。沢山あったので、半分ぐらい。火にかけるのはまだ早い。
鍋とは違う棚から、パスタを出す。

テキパキ動いてとりあえずの作業が終わり、手が止まる。


無意識に指が自分の上唇をそっと撫でる。

違う、親指だった。

親指でもう一度そっと撫でてみる。


キス、されるのかと思った。

いや、したかったのは稜だ。


あのまま押し倒されてもよかった。

いや、押し倒したかったのかもしれない。


リョウの部屋は、あのパーカーと同じ匂いがした。

あの、爽やかな中に官能的な匂いのするあの部屋で、...リョウに抱かれたい。

そう。リョウが好き。

「すき...」

いつしか、稜はパーカーの前を開け、部屋着のワンピースの下から手を入れ、自分の体をまさぐっていた。

本能の赴くまま自分の欲望を剥き出しにして台所で喘ぐ。
鍋の沸騰する音で、少しぐらいなら声を出してもいいだろうと思えた。

「...はぁっ...はっ」

台所にしがみついてお尻を突き出すように弄っていたが、そのうち崩れてマットの上に四つん這いのようにしてなだれ込む。

「んっ、リョウっ、はっ、はあっ」

ぐっしょりと濡れた下着の中を、右手が這い回り、姿を現した芽をあらゆる方向から苛め強い刺激を与える。

好きと自覚してからの自慰はいつもの衝動的なそれとは意味が違った。稜のカラダとココロが、駆け巡る熱で満たされる気がして手に力が籠る。

「...すきっ!ああっ!!」

ヨガる声と共によじれていた体が大きく跳ね上がった。

荒い息が繰り返され、体の熱が急激に冷めていくのを感じる。



息を整えて立ち上がると、もう少しで鍋の水がなくなるところだった。慌てて水を追加する。



シェフ直伝のソースは、汗をかいた体にとても美味しかった。
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