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第75章 キタエル
「えっ。じゃあ、今毎日来てるんですか?」

スポーツジムで週一、職場の桃香ちゃんに会う。

羚汰がイタリアに発ってから、一週間ちょっとのほぼ毎日、稜はスポーツジムに来ていた。

家にいるとどうしても、その場にいない羚汰のことを考えてしまう。

ジムに来て汗を流して疲れて帰らないと、独りで眠るのが寂しくなってくるのだ。

羚汰が時差を考えて、LINEに電話してくれることもある。

でも、流石に毎日という理由にはいかないらしく。
その不定期な電話を待つのもしんどい。

なるべく考えなくて済むように、体を動かしているのが一番いい。

「変わりましたねー。あんな、月一も来るの面倒くさがっていた人が!!」

桃香がけらけらと笑っている。

確かに、一年近く前まで、スポーツジムにほぼ寄り付きもしなかった自分が今の自分を見たら驚くに違いない。

「土日もですか?一日中??」

「...先週はね、実家帰ったの」

2日とも、独りであの部屋に居るのは無理と判断して、実家に泊まった。

さて今週末も、帰るかどうするが悩むところだ。

「じゃあ。ジョギングしません?私も最近始めてー」

桃香は、痩せるためといって、一ヶ月前ぐらいからここのスポーツジム主催のマラソン教室に入っているらしい。

そういえば、玄関のあたりの張り紙にそんなのがあったような。

「えっ。無理無理。私苦手なのよね。走るの」

「大丈夫ですって。ちょーーー初心者クラスですから」

内容を聞くと、走るのも走るのだが。
その前のストレッチやら、準備運動に重きを置いているらしい。

「私も凄い苦手なんですけど。それが、私の友だちで最近ぐっと痩せて綺麗になった子がいてー。聞いたらやっぱり走ってるって」

どうやらその子は、服のサイズが15号という、かなりのぽっちゃり体型で。
もちろん運動も苦手だったのだが。
走り出して半年で、みるみる痩せて今では7号らしい。

「え!スゴイ!!半分じゃん!!」

「そうなんですよー。会っても、わかんないぐらい別人で」

今では、すっかり走ることにハマったらしく、近隣各地のシティマラソンに参加しまくっているらしい。

「こんなこと言ったらアレですけど、ZUMBA楽しいけど痩せないじゃないですかー」

桃香が耳打ちをしてくる。

確かに、これから参加するZUMBAは、そこまで痩せる実感はない。
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