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第75章 キタエル
稜と千夏が思わず吹き出す。

尚は、昔からガタイが良く威勢もいいので、飛行機が怖いとか想像つかない。

「私も、グアムとかは行ったけど。ツアーだったし。現地も日本人だらけだったし」

今度はイタリア。
しかも、何日かは観光地も回るらしいが、ほとんどが南部の田舎だと聞いている。
それに、帰りは羚汰が一緒だが、行きは1人で行かないといけない。
不安がいっぱいだ。

「羚汰くんが向こうの空港まで迎えに来てくれるんでしょ」

「うん。まぁ、ね」

「じゃあ、安心じゃん!」

「お土産よろしくね〜」

「ワインがいいな!イタリアワインー!!」

2本目のワインも空になり3本目を開けて、また3人で乾杯する。

そろそろデザートかなと、稜が冷蔵庫から教えてもらった通りになんとか作ったティラミスを取り出す。

ラザニアが入っていたのと同じ大きさの四角い入れ物に、たっぷりと作っておいた。
手に持つとずっしりと重い。

「わ!これが噂のティラミス?」

「うん。一応ラコルテのレシピなんだけど。どーかな」

3人で、カレー用の大きなスプーンで直接つついて食べる。

「美味しい!」「すごいね、稜!」

2人から絶賛され、嬉しくなる。

「よかったー」

ほっと胸をなで下ろす。
なかなか手順があって、デザート作り慣れしていない稜は手間取ったのだ。

「...稜、こんなに料理する人だった?」

「そうね。さっきのラザニアも凄く美味しかったし、腕上げたね」

千夏はともかく、料理上手の有希子に褒められて益々嬉しくなる。

自分ひとりで生活している時は、食べれたら何でもいいかー。と適当な料理しか作ってこなかった。
けど、羚汰に毎日のようにお弁当を作るようになり。
種類や少し彩りに気を使うようになって。
たまに羚汰が作ってくれるこじゃれた料理に対抗しなきゃと、手間も加えるようになった。

まだまだ、ネットでレシピを見たり、時間が無駄にかかったりとはしているが、確かに腕を上げた気は自分でもしている。

「運動もしてるしねぇ。すごい変化だよね」

確かに、羚汰と付き合うようになってから、稜の生活は目まぐるしく変化した。

「今も、ヨガとか行ってるの?」

特に羚汰がいない今は毎日のようにスポーツジムに行っている話をすると、2人はまた驚いている。
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