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第75章 キタエル
「とりあえず、かんぱーい!」

「乾杯〜!」

「お疲れ様〜!!」

まずは、千夏が最近見つけてお気に入りだというスパークリングワインで乾杯だ。

「ん!美味しいね、これ!」

「本当飲みやすい!」

毎回どこで見つけてくるのか、千夏のチョイスにハズレがない。

「でしょ〜」

有希子が持ってきたのは、お重に綺麗で美味しそうな料理の数々。
全て三個づつ並んでいる。

「相変わらず凄いね、このおつまみの数々。どれも美味しそう!」

「稜は何作ってるの。凄くいい匂い〜」

まずはワイワイと話しながら料理とお酒をどんどん消費してゆく。


「しかし、ここが二人の部屋か〜」

ほどよく酔いがまわった千夏が、あたりを見回す。

「別に普通でしょ?」

元の稜の部屋に何度も来たことがある千夏には、見慣れた家具もあるはずだ。

「いやぁ。なんか、...エロい」

「え!どこが」

「うーん。このソファとか?」

「このラグもね〜」

千夏に真っ赤なソファを指摘され、有希子にもふかふかの白いラグを指摘される。
どちらも羚汰のものだ。

「そ、うかな...」

どちらも羚汰が以前から持っていたものだと説明すると、2人は何故だか大きく頷いている。

「なんか、そんなカンジ!」

「稜は選ばないよね、これ」

それはどういう意味だろう。

「で、その羚汰くんは、今頃イタリアのどこなの?」

「毎日地名とか見学した工場とかの名前をイタリア語で送ってくれるんだけどー」

あまり詳しくないので、名前だけ聞かされてもよくわからない。
いくつかスマホやパソコンで場所を検索してみたけど、イタリア中部〜南部ということぐらいしかわからない。

「写真とかは?ないの?」

「写真はね、ワザと送ってもらわないようにしているの」

一ヶ月ほど先に、稜も訪れる。
その時に感動を味わいたいので、風景の写真は送らないようにお願いしている。

「くぅ〜!いいなぁ〜!イタリア!!行きたいわ〜!!」

千夏は、高校時代の友人がフランスに住んでいるとかで、そのフランスと、そこから足を伸ばして少しだけイギリスと訪れたことがあるらしい。
そういえば、お土産を貰った気がする。

「本当ねー。海外行ってみたいわ」

「有希子、海外はナイの?」

「海外どころか、飛行機乗ったことない」

有希子の旦那の尚が、飛行機が怖いらしい。
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