この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第76章 いざ、イタリアへ
その事をなんとか英語で伝えると、アレックスがそれをクラウディアに伝えている。

なんともまどろっこしいが仕方ない。

クラウディアは、心配そうに稜に話しかけてくれる。
ジェスチャーも使って、眠いのかお腹減ってないのかと聞いてくるので、稜もジェスチャーで眠いのを伝える。

じゃあー、と、立ち上がって2階にある寝室に案内してくれる。

広い部屋に、大きなベッド、大容量のクローゼット。
稜が1人で使ってもいいのかと不安になるような部屋だ。

廊下を出て少しの場所に、トイレとシャワールームがあるらしい。

アレックスの通訳を介しながら、案内される。

ふと、クラウディアが稜の腕をつかんで、ひそひそ話を始める。

イタリア語は分からないのに、と思ったが。
聞いているうちに、ジェスチャーとニュアンスでわかった。

ようは、アレックスが入ってこないように、鍵をしっかり掛けて、かつ、ここにある椅子をドアノブの下に噛ますようにして置いとけということらしい。

ほぼ聞こえているだろうアレックスが苦笑いしている。

稜は、真剣な表情のクラウディアに驚きつつも何度も頷いた。
クラウディアは安心したのか、開いていたカーテンを閉めだした。

アレックスがスーツケースを運んできて、ここでいいかと、聞きながら置いてくれる。

俺も今日は隣の部屋に泊まるから、よかったら訪ねてきて的なことを英語で言っているのがわかる。

恐らくさっきのクラウディアのを受けての冗談だろう。

あはあは。と笑っていると。

「アイム、シリアス」

と不敵な笑みを浮かべている。

沢山あるカーテンを閉め終わったクラウディアが、そんなアレックスの腕を引っ張って、恐らくオヤスミと言いながら去っていった。


見送って、クラウディアに言われた通り鍵をかけ、椅子を置いて、ベッドの足元にあるソファのようなものに座る。

はぁー。疲れた。

このまま寝たいけど、化粧は落としたいとふと思う。

なんとかスーツケースを広げ、着替えと洗面道具を持ってバスルームに向かう。


クラウディアとアレックスはまだ居間にいるのか、恐る恐る廊下に出るも静まり返っている。

さくっと洗顔と着替えだけを済ませて、また鍵をかけベッドに潜り込んだ。


明日になれば、今度こそ羚汰に会えるー。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ