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第76章 いざ、イタリアへ
「晩御飯食べてないって聞いて。ただ待ってるのも何だし、じゃ、パンでも焼こうってなってー」

「この人だかりは?」

羚汰が送ってもらったのは、夫婦2人のハズだ。

「あ、じゃあ、お腹よくなってきたし。そろそろ紹介いっとく?」

羚汰が、イタリア語と日本語を交互に使って紹介をしてくれた。

先程の夫婦はクラウディアさん甥で。
その息子の夫婦。
その近所のおばちゃんに。その友人。
クラウディアさんのお友達とその娘さん。
同じくクラウディアさんのお友達とその妹さん。
アレックスと同じくクラウディアさんの孫にあたる人と、その旦那さん、と双子たち。
その旦那さんの妹さんとまたその旦那さん。

などなど、日本語に通訳してもらってもさっぱり覚えれそうにない。名前も似たような覚えにくい名前で、頭に入りそうにない。

どの人物とも羚汰は面識ー、というか、お世話になったことがあるらしい。

その時のエピソードを、みんなジェスチャー付きで教えてくれて、羚汰の通訳と共に爆笑しながら聞いた。

「ちょ、もういいって〜。全部稜に説明してたら、日が暮れる!」

羚汰が、日本語とイタリア語で2回そう言って。
またみんな爆笑だ。
何やら会議のように、話がイタリア語で進んで、決着がつく。

「稜。また晩御飯の時にって話になった。お腹もいっぱいになったし、街に出てみよっか」

時計を見ると、もうお昼が来る時間だ。

せっかくイタリア来てんのに、このままじゃ出れなくなっちゃうよ。

ブツブツそう言う羚汰は、言葉とは違い楽しそうに笑っている。

「街に、すっげーーー美味しいピザ屋があってね。そこ行こ」

どうやら、羚汰がバイトしていたピザ屋らしい。

「稜、すぐ出れる?アレンツォが街まで送ってくれるってー」

「えっ!化粧もまだだし、こんな格好だし...」

実はまだシャワーだって浴びてない。

「大丈夫!ってか、あんまりキレイなカッコしてたら、スリとか狙われるから。逆にそんなのがいんだって」

稜は、ハーフパンツにキャミという、部屋着のような格好だ。

でもせめて、ざくっと化粧したい。日焼け止めも塗りたいし。カバンも部屋だ。

慌てて2階にあがる。

羚汰は、クラウディアに何やら説明しているようだ。
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