この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第78章 lato Ryota in Italia
「ぐっ」

所謂、弁慶の泣き所に鈍い痛みが走って目が覚める。

今日は、...足蹴りだな。

蹴った本人も、足が痛いだろうに。
ぐうぐうイビキをかいて寝てらっしゃる。

昨日はクラウディアだけだったからか、大人数の時よりリラックスした稜は、ワインをしこたま飲んだ。
羚汰がクラウディアに捕まって少し話をしているうちに、なんと先に寝てしまった。

羚汰は悶々として、稜を起こそうとしたが。
全く起きる気配はなく。

横になっているうちに、羚汰も寝てしまった。
やはりここ数日の疲れが溜まっていたようだった。

時計を見ると、まだ朝とは呼べないぐらいの時間。

眠り始めた時間を思えば、もう十分な睡眠は取れているハズだ。

隣に横たわる稜は、その暴れ方とは裏腹に優しい呼吸を繰り返している。
その呼吸の度に、柔らかそうな体が上下して。

柔らかくて薄い服の上からなのに、手を這わすと吸い込まれるようだ。


今度こそ、稜を起こそう。

「稜ー。りょーう」

肩を揺らす。

「...うーーーん」

「起きて。しよ」

「え...なに...」

まだぼんやり寝ぼけているようだが、羚汰に体を向けた。

羚汰はその体をぎゅうっと抱きしめる。

「んー。二千年前の人たちもヤってたこと」

「へ?」

「壁画にあったじゃん?...あ、でも、別に二千年前からとも限らないかー。人類はずっとヤってて...人類とも限らないなー。生物が誕生してから、ずーっとヤってんだもんなー」

イマイチ思いついたセリフが決まらない。
ブツブツと言い訳のように繰り返していると、稜から唇を近づけてきた。

下唇がそっと吸われて、羚汰も慌てて唇を吸う。

稜の手が背中に回ってきて、くっついていた体を隙間がないぐらい密着させてくる。

何度も角度を変えて口づけを交わし、吐息が顔にかかる。

「ん...」

漏れた稜の声が、羚汰に益々拍車をかける。

互いに舌を出して、その先が触れる。

「起きた?」

「...やめないで」

潤んだ瞳でそう囁かれて、一気に下半身に血流が集まる。

「は、朝からエロ...」

回していた腕で背中をなぞり、キスを繰り返しながら、下へと下ろしてゆく。

緩めのTシャツのようなパジャマの裾から、手を差し入れて腰の辺りの肌に触れる。

同時に稜の体に被さって、仰向けにする。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ