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NEXT 【完結】
第78章 lato Ryota in Italia
稜がぐいぐいと締め付けて、いつもより数倍気持ちがいい。
愛液が、羚汰のそれにまとわりついて。
えも言われぬ音を醸し出している。

「ああ...すげー、気持ちいー」

羚汰の先が、稜のナカを直接擦りあげてー。

「あっ、あっ、わたし、もおっ」

滑らかに大きく腰をくねらせる稜も、いつもより激しく呼吸を繰り返しながら喘いでいる。

何かがいつもと違って。

それは積極的な稜のせいだとー。


「はっ!ヤベっ!!!」

ゴムしてねぇ!!!


あまりにするすると、稜が重なって。
全く気づかなかった。

仰向けだった上体を起こして、稜の肩をつかむ。

「いい、のっ」

しがみつく稜に、焦るばかりだ。

そりゃ気持ちいいハズだ。

まだ、稜とはゴム無しでシたことない。

「よくない、って」

冷や汗が頭をクリアにしてゆく。

ラコルテに行くようになって。
それまでも羚汰は比較的避妊する方ではあったが、ユウと仲良くなってからはその意識が増した。

まだ中学生だったアキラが、快楽だけを求めて、それで出来てしまったユウ。
母親が外国から来た日本語もロクに話せないモデルか何かで。
産む産まない、引き取る引き取らないで、森家とモメにモメて。
森家の陰謀か、母親が逃げたのか。
祖父母に育てられたユウは、母親の顔を見たことなかった。
そんな苦労を、人一倍聞いてきた。


稜と別れる気は無い。
だけど、結婚するまでは、避妊はきちんとしよう。

一度、せずにその快感を味わってしまうと、きっともう抜け出せない気がした。

ゴムをしててもあの気持ちよさなのだ。


「るから...」

消え入るような稜の声が、肩の辺りでしている。

「...飲んでるから」

「は?」

やはり聞きとりにくいその声が、発する意味が分からなかった。

「ピル、飲んでる、...の」

そう言われて、やっとその意味を理解した。
しがみついた稜を、力強く引き剥がしてその顔をのぞき込む。

「...マジで?」

真っ赤な顔で頷いた。

稜はそのまま、病院に行って飲みはじめたことを説明してくれた。
昨日は、言い出せなかったのだとも。

「だから、その、大丈夫、なの」

羚汰の方へ顔を向けてはいるものの、視線を合わせづらいのか少し節目がちにこちらを見ている。

その体をぎゅううっと抱きしめる。

「ありがと。...ごめんな」
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