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NEXT 【完結】
第79章 魅惑の島
羚汰に肩を揺すられて、また起こされる。

「稜。りょーーーう!」

ついさっき浅い眠りについたばかりだというのに。
部屋のカーテンも開け放たれたのか、眩しくてめが開けられない。

「ほら。起きて。シャワー浴びておいでよ」

「もうちょっと...」

そう言ってシーツを掴んで背を向ける。

軽いため息が聞こえて、ベッドが音を立てる。

どうやら、シーツをめくってすぐ隣に寝転んだようだ。

クラウディア宅のベッドは、最近日本で流行りの低反発とは真逆の“高反発”と呼べるぐらいのもので。
中のスプリングがいい音を立てている。

そんなことをぼんやり思っていると、羚汰の指が体をやっくり触り出す。
冷水でも浴びたのか、飛び上がるほど冷たい。

「ひゃっ!!」

「起きないと、またするよ」

冷たい指が肌の上を移動して、胸にたどり着き。
その先を指が摘む。
鳥肌が立って、身をよじる。

「ちょ、冷たいっ。なんでこんなに...」

抱きしめられ羚汰の胸の中に収まるも、やはり冷たい。
思わず、逃げるように体を起こす。

「あはは。だって冷たいシャワー浴びてきたんだもん」

稜を起こすためにー。

そう言って笑ってベッドから降りてゆく。

「起きたね。よかった」

「...風邪引くよ」

羚汰に渡されたパジャマをとりあえず着る。
裸のまま眠っていたのだ。

「うーん。こうでもしないと、稜のこと襲いそうだったから」

本当は、羚汰がクールダウンしたかったらしい。
寝ぼけた頭が、次第にさっきの情事が思い出してゆく。

顔が赤くなったからか、羚汰が笑っている。

「ほら、シャワー」

確かに、今日は朝早くから移動すると聞かされていた。
なんでも、どうしても羚汰が泊まりたいホテル。

稜は、差し出された荷物を持ってシャワーに向かった。


急いでシャワーを浴びて部屋に戻ると、羚汰の姿はなかった。
下に降りると、まだ朝早い時間なのにクラウディアと共に朝食の準備をしている。

パンのいい香りがしていて。
これでもうこの美味しいパンが食べれなくなると思うと、寂しくなってくる。
暖かくて料理上手で笑顔の素敵なクラウディアともお別れだ。

こころなしかクラウディアも少ししんみりしていて。
言葉は通じないが、稜は近寄ってクラウディアを抱きしめた。
ふたり抱き合っていると、その上から羚汰も抱きしめてきた。
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