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NEXT 【完結】
第2章 遭遇
おそらく、セックスに目覚めたばかりの若いカップルだろう。
あの日から、約4日、
喘ぎ声が聞こえなかった日はない。

始まるのはいつも夜中の1時ごろ。
それから稜は音楽を聞いたり、耳栓などをして無理矢理眠ってはいるが、いつもは3時。たまに4時までも続いているようだ。

「。。。あっ!!!」

稜は何か思い出して、テーブルの中央へ身を乗り出す。
つられて、二人も顔を寄せる。

「何!?」

「たぶん。。。リョウだと思う。名前」

「リョウ??」

「稜と同じってこと??なんでわかんの??」

「ほら、その、女の子がさ、呼んでたのよ。
....呼んでたってゆーか、叫んでたっていうか。。。」


「。。。」

それまで身を乗り出していた二人が
急に静かに座りなおす。


「それは、なんか引くわー」とは有希子

「ん?でも、女の子の名前じゃなくて男の子のほうの名前??」

「そうなんだけどね。なんか私が呼ばれてるみたいで、
なんか益々もやもやするってゆーかさ。びくってなっちゃうんだよね」

二人は何となく意味がわかるらしく、苦笑いしている。
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