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NEXT 【完結】
第80章 promessa
「あー、気持ちがいいー」

「そんなに良かった?さっきのセックス」

羚汰がくすくす笑いながら、稜の耳元にキスを落とす。

「...お風呂が気持ちいいの」

シャワーを出しながら体を合わせ、たまったお湯の中でも交わった。
濁ったお湯は1度捨てて、また貯めて2人で浅い湯船に横たわるように浸かっている。
ぐったりとした体を羚汰に預け、湯船から出した手をつなぐ。
いつも2人で入った時のスタイルだ。

「えー。違うんだ。ショック〜」

わざとらしく羚汰が落ち込んでみせている。

「え、だから。久しぶりにお湯に入れたから...」

イタリアに来てから、シャワーだけで。
こんな風にお湯につかるのは久しぶりなのだ。
やはり、温かいお湯につかると体の力が抜けてリラックスする。
それでつい、言葉となって出てしまった。

焦って言い訳をする稜の顔にまた笑いながらキスをする。

「じゃ、やっぱり気持ちよかったんだ?」

「...イジワル」

「え?何?聞こえないなー」

お湯の中で後ろから腰を抱き寄せる。

「俺はちょーーー気持ち良かったんだけど」

「...っ」

腰にあった手が、胸に移動を始める。
稜が慌ててその指を追いかけ阻もうとするも、力が入らない。

「ホントに気持ちよくなかった?もっかいする?」

指先で胸を揉みながら、耳元で囁く。

「もう、むりぃ...」

「ん?だって、俺ばっか気持ちよくても、稜が気持ち良くないんじゃさー」

「んっ、気持ち、よかったぁ、からあっ」

胸先を弄られ稜の体がお湯の中で悶えて、バシャバシャと音を立てる。

「ホント?」

胸から離れた手が、ぐったりした稜の体をまた後ろから抱きしめる。

稜が次に何を言うか、静かに待っているようだ。

行為中はともかく、終わってから聞かれるのはすこぶる恥ずかしい。
そういえば、前にもこんな風に聞かれた事があったようなー。

「...すごく、...気持ち良かった」

「溶けちゃうぐらい?」

嬉しそうに、また誘うように羚汰が囁く。

「...何度も」

頷きながらなんとかそう言うと、羚汰の腕の力が強まる。

「よかったー」

羚汰が安心したように、大きく息を吐き力が抜けたようだ。
不思議そうに振り返ると、照れたように笑っている。

「ちょっと無理させたかなって、思ってさ」

恥ずかしいのか、また稜を抱きしめる。
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