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第80章 promessa
でも、こんな無理矢理言わせたみたいなのだと、意味無いと思うのだけどー。

その言葉が、喉元まで出かかってなんとか飲み込む。

「ん?何?」

「何でもない...」

羚汰の指が、稜の肩にかかる濡れた髪の毛を纏めて片側に寄せている。

それは勿論広く開いた首すじに、キスを落とすため。

「んっ、...跡つけないでね」

「えー。なんで?って、ゆーか、もうイッパイ付いてるよ?ここんとこ、キスマークだらけ!」

羚汰の指が、耳元から肩にかけてを、つつーっと撫でる。

「うそっ」

「うっそー!」

羚汰が笑いながらまた稜を抱きしめる。

稜は、ほっとする反面少し残念な気もした。
羚汰が先にイタリア旅行に行く前、日本で付けられたキスマークがすっかりなくなっていたからかもしなれない。
それを悟られまいと、怒ったフリをする。

「もー!」

「でも、イッコだけつけてい?俺のだってシルシ」

それは許可を取るというより、確認だったらしく。
すぐに稜の首元にチクっと刺激が走る。

「んっ。羚汰...いいけど、さ」

「...いいけど、何?」

跡をつけた羚汰が、顔を上げその場所を確認している。

「私も、つけたい」

体を反転させながらそう言うと、羚汰が嬉しそうに笑った。

「いいよ。つけて」

体をひねって羚汰の首元に吸い付く。

その体にのしかかるなようにして、跡をつけた。

羚汰がつけたと思う同じ位置へ。
何度も吸い付いて跡をつける。

羚汰は笑っているが、稜は必死だ。

「出来た?」

「...たぶん。ちょっと薄いかな」

稜から体制がきついのと、吸い付く力も弱いのかなかなか跡がつかない。

「どれどれ」

羚汰が立ち上がり、少し湯船から乗り出して洗面台の鏡を覗き込む。
稜も気になって、なんとか湯船から出た。

「付いてるよ」

「ほんと?」

2人で鏡の前に立って見比べる。
少し羚汰の首のが薄い気がするが、ほぼ同じ位置に似たような跡が着いている。

「ヤバイね...。エロ過ぎでしょ」

腰をつかんでいた羚汰の手がぐっと引き寄せ、出来たばかりのキスマークにまた舌が近付く。

「羚汰...ダメ、もうー」

「今日は、もう逃げらんないよ?」

体を撫で回す指先の柔らかな動きと耳にかかる吐息に、稜の体がまた反応する。

「う...そぉっ」

「ディナーまで、まだあるし」
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