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第80章 promessa

優しいキスが顔いっぱい降ってくる。

音がするそのキスはくすぐったくて、でも心地よくて。

それはキスをしている羚汰ものようで、なんだかキスしながら笑ってる。

ふいに止まったのを見計らって、稜からも同じようにキスを返す。

顔を近付けて笑い合って、唇を重ねる。

柔らかく舌が行き交っては見つめ合い、また舌を絡める。


艶めかしいシーツの中で、互いの体を弄り、次第に羚汰のキスが下に降りてゆく。

首から鎖骨、それから胸。

あらゆる角度から胸にキスを落とし、最後にその先を口に含む。


「...っはぁ」

指先で形を変えた胸を、美味しそうに愛おしそうに口で愛撫を繰り返す。
羚汰が２つの胸を行き交う度に体をよじらせ、息を吐いてしまう。

そんな反応を嬉しそうに、先端を咥えこんだまま顔をあげた羚汰と目が合う。

糸を垂らしながら口から離し、舌先で見えるようにつつく。

「はぁ...ん。りょ...た...」

胸を弄られているだけなのに、からだの中心が熱い。

その場所を早く触って欲しくて、腰が動いてしまう。

それに気付いたのか、羚汰がやっと胸から離れてまた下へと降りてゆく。

おへそ、腰、太腿の内側。

期待に腰を浮かせて、自らその足を開く。

まだ水着を着たままのそこには触れず、持ち上げた足に羚汰がキスを落とす。

「や...羚汰...」

「ん？なに？」

言ってくれないとワカンナイなー。

そう語る目で楽しそうに稜を見つめている。

きっと今日は言うまでずっとー。

稜は一つ息をのみ込むとなんとか言葉を探し出す。

「...これ、...脱ぎたい、の」

自らの指もビキニに引っかけて、なんとか羚汰にそう懇願する。

ふっと笑った羚汰が、そっと稜の手に自分の手を重ねる。

「いいよ。俺が脱がせたげる」

羚汰の手がビキニにかかる。

それだけで期待が高まって、おへその下辺りにキスが落とされたと同時にまた腰がうねるように飛び上る。

「...プール入ってないのに、スゴイ濡れてるね」

湿り気を帯びて脱がせにくいその水着を羚汰が、ゆっくりと下ろしくゆく。

糸を引いて離れていくその感覚が稜にも分かって恥ずかしい。

足先からその水着を抜き取られ、と同時に広げられる。

すっかり潤ったその場所がぱっくり口を開けて、奥からまた蜜が零れる。

「やぁっ...」