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第82章 イタリア最終日
いつものように後ろから羚汰に抱きしめられ、くっついて横になる。

胸元のあたりのしわくちゃになったシーツが肌に当たって、それをなんとか手で伸ばす。

「何やってんの?」

羚汰が笑っているのが体に振動で伝わる。

「だって、シワシワになっててー」

「も、そのままでいいよ。シャワー浴びて朝ごはん食べに行こ」

今日のホテルも簡単な朝食が付いているらしい。

そうは言いつつもまだ羚汰も体を起こそうとはしない。

「もうそんな時間?」

「今日は昼ぐらいまでしか時間ないからねー」

飛行機の時間が迫っていて、イタリア滞在時間も残り僅かだ。

「そっか。もうちょっとこうしてたかったな」

もう一眠りしたいところだが、まだ見たい場所がいくつも残っている。
コロッセオや、有名な画家の残した壁画。映画にも出てくる有名な丸い石像。
昨日とは街の反対エリアのいくつかの観光地だ。

「ん?何?もっかいシたいってこと??」

羚汰が上体を起こして、稜の肩に手をかけ顔を覗き込む。
楽しそうに羚汰が笑っていて、明らかに分かっててからかっている。

「違うし!」

「確かにいつもよりちょっと短縮バージョンだったかなー。そうか、足りなかったかぁ〜」

羚汰が逃げようとする稜に足と手を絡め、首筋に口をこすりつけるようにしてくすぐる。

「ひゃ!ちがうって、ちょっと!」

同時にくすぐるような羚汰の手の動きに、稜も笑い出してしまう。
2人でじゃれ合ってシーツの中でくすぐり合う。

「あははっ、くすぐった!降参ー!」

今度は正面から抱き合って、少し稜が上になるような位置で二人の動きがふいに止まる。

「...シャワー浴びて来る。これ以上は、マジでヤりたくなって来そ」

羚汰がそう言ってガバっと起き上がり、稜のおデコにチュッとすると急いでシャワーに向かった。



ホテルの朝食は、安いホテルだけあってパンとコーヒーという簡単なものだった。
そこそこ美味しいパンではあったが、クラウディアさんの美味しいパンには敵わない。

荷物を預けて、残りの観光地へ急ぐ。
時間があまり無いので駆け足での観光だ。

それでもやはり大きな建造物は迫力があったし。
歴史を感じる壁画や、映画のロケ地も人が多い中ではあったが楽しめた。

まだ行ってみたい場所は残っていたが、時間の関係で仕方なくホテルに戻った。
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