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第84章 パイプベッド
呼吸を整えながら、羚汰の指がまだ濡れて顔に張り付いた稜の髪をなで上げる。

「ごめんな。もっといっぱいシたかったけど...、稜のナカが気持ちよすぎて限界だった」

髪を撫でていた手が、ゆっくりと頬、そして首、肩と降りてゆく。

なんで謝ってるのだろう?

やっと呼吸も落ち着き始めて、聞こうかと口を開けようとしたのに、嬉しそうな羚汰の次のセリフに遮られる。

「“もっと”してアゲたいんだけど。ごめんね?」

「ふぇ!?」

「ここんとこ、稜、すげー“もっとシテ”って叫んでるから」

腰に回った手が、羚汰に引き寄せられる。
少し冷えたおデコがぶつかって、くちびるが今にも触れそうになる。

「...そんなの、言ってない」

毎回何度も飛ばされて、やっと意識を保っているのに。

「そう?よく聞く気がするけどなー」

言っているのだろうか。
もうその時は無我夢中で、あまり覚えてないのが本当だ。

...そのような言葉を言った気になってきた。

「最近、羚汰がその...焦らしてばかりなんだもの」

「あはっ。確かに」

唇が重なって音を立てる。

「だって俺のこと欲しがってくれる稜が可愛くて、ついいじめたくなんだよねー」

嬉しそうに小さなキスを繰り返す稜に、つられて笑いながらも文句を言いたくなる。

「ひどい〜」

「えー、気持ちイイでしょー?」

エアコンがフル稼働して涼しくなったからか、体を寄せあって布団の上でじゃれあう。

涼しくなったとはいえ、まだ肌がべたつく。

「...シャワー浴びよっか」

「うん...」

マンションの部屋やホテルと違って、シャワーに行くのに一旦服を着ないといけない。
その事に気付いた羚汰が、めんどくさそうに荷物から下着を出して着始めた。

「ほら、稜も」

「...私は後でいいよ」

「何言ってんの。一緒に行くよ」

タオルケットにくるまろうとしているのを羚汰がもぎ取ろうとする。

「え、ちょっ」

羚汰の実家で、これまた一緒にシャワーなんて無理に決まっている。

「大丈夫だって。鍵かかるんだから」

「途中で、誰かに会うかもしれないし。それに、まだ力が...」

立ち上がっていた羚汰が体を寄せて、ハダカのままの稜を抱えようとする。

「じゃ、このまま連れてく」

「わかった!わかったからっ」

稜はしぶしぶ観念した。
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