この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第85章 母の思い
まだ家全体が静かなことを確認して、2人で1階の風呂場に急ぐ。

羚汰は半裸の下着姿だし。
稜だって、羚汰のTシャツにショーツしか履いてない。

こそこそしながら、なんとかシャワーも浴びて。
今度はなんとか羚汰を説得して時間差で部屋に戻る。

稜としては、化粧もかるく済ませておきたかったからだ。

まだぶちぶち言っている羚汰を脱衣室から追い出し、髪を乾かして化粧をする。

「あら、誰かいるの?」

鍵のかかった扉をがちゃがちゃされ、稜は慌ててその鍵を開ける。

ユミさんこと、稜の母親役だ。
やはり先に帰ってもらっといてよかった。
冷や汗が出てきた。

「すいません。おはようございます」

「あら。おはよう。あなた昨日お風呂入ってなかった?」

そうなのだ。
セックスして汗をかいたから入ったとは言えない。

「その、暑くて、汗かいちゃって。...すいません」

「いいのいいの。あ、エアコン、遠慮なく使っていいのよ?昨晩は暑かったものねー。もう9月終わるのにね」

「...ですね」

早く立ち去りたいが、まだ眉毛が片側のみだし、このまま終わるのも不自然だ。
気まずいけど、このまま続けるしかない。
もともとさくっと終わらせるつもりだったけど、もっとスピードアップしなければ。

羚汰の母親はどうやら歯磨きをするようだ。

「ねぇ。あなたは、朝は何食べる人なの?」

「...はい?」

「うちはね、パンがほとんどなんだけど、どこかのおじーさんが最近和食がいいと言い出してね。和食も作るのすよ、面倒なんだけど。お休みの日はチビたちも来るから、パンも焼くし。あ、だから、どっちでも用意するから、言ってね。和食って言っても、旅館の朝ごはんみたいなのじゃないわよー。ご飯とお味噌汁と、あ、お味噌汁もフリーズドライっての?あれなんだけど...」

本当に朝からマシンガントークが止まらない。

自分の母親と会ったらどっちがどうだろう。
きっとお互い自分の言いたい事をしゃべりまくるだろうな。

「ありがとうございます。...えっと、羚汰さんと一緒で、お願いします」

答えに困ってそう答えると、より嬉しそうに笑い出した。

「リョウには本当にもったいないぐらいいい子ね!!」

え?普通に受け答えしただけのつもりだったのに。

急なベタ褒めで面食らう。

「あの子が夢中なのもわかるわ〜」
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ