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第14章 料理教室
「ごめん!...許して」

強く抱きしめられ、苦しい。

「ごめん。からかうつもりはなかったんだ。その...あまりにあの時高崎さんが可愛くて...、ああしないと俺の理性がブッ飛びそうだったから」

抱きしめられている稜より苦しそうな、ささやく声だ。

「ごめん」

「...」

「もうしないから。もう触れたりしない」

「今、触ってるよ」

「...許してくれる?そしたら放す。もう触らないよ」


目の前にあるリョウの腕が小さく震えている。

その手にそっと触れる。

信じられるだろうか。この手を。


「...じゃ、キスして。キスしてくれたら許す」


リョウがびっくりして手をゆるめ、二人の体が少し離れる。


長い沈黙があって、次に発したのはリョウだ。

「...それって、エレベーターの時の...?」

「そう。わかった?」

稜が振り返り、2人見つめあって笑う。
お互いの体を抱きしめる。

ちゅっ。


ちゅっ。


また目が合って笑う。

リョウの手が、稜の顔をそっと撫で、親指が唇をなぞる。


ちゅっ。


ちゅちゅちゅちゅー!!

リョウの両手で稜の頭を包み込みみ、顔中にキスの嵐を降らす。


また2人で笑って、そこから深く口づける。

唇が重なり、強く押し付け合う。

「んっ」

リョウの舌がやさしく稜の舌を探す。

エレベーターの時より、ずっと優しく舌が絡まる。

許しを請うキス...。

ゆっくりだった吐息がだんだん荒くなり、舌が情熱的になる。

何かに急激に気付いて、リョウが無理矢理体を離す。


「はあっ...これ以上は本当にヤバイから」

「ん...」

「...許してくれる...の?」


優しくそれでいて情熱を感じるキス。
このキスは嘘じゃないだろう。

「...考えとく」

「えっ」

この答えは予想外だったらしい。

「...答えは1ヶ月後なんでしょ」


2人は、オデコを寄せあって笑う。


手をつないでマンションに帰った。

また部屋の前で別れ難かったが、今日はお互いすんなり手を離した。

「おやすみ」

「おやすみ」
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