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第15章 デート
それでも顔の距離は近づいたままだ。舌を伸ばせば届く距離。

「キス...したかった?」

「...うん」

「俺も」

そう言ってまた口づける。
ねっとりと舌が絡まりお互いを吸い尽くす。

「ん...」

離れてゆくリョウに寂しさを覚える。

「...やめないで」

その言葉に反応し、リョウがまた舌を強く入れて、稜の中を掻き乱す。
激しく吸い付き、口の中を舐め回す。稜が苦しがって息をするのも構わず、犯し続ける。

「はあっん!!」

稜が堪らず身体を押して大きく息を吸い、やっとリョウも離れる。

「あんな事言うから...」

リョウの唇が、稜の首筋を這い、それから唇の周りに付いた唾液を吸い取るかのように口づける。

「んっ」

「...ダメだよ。もう」

リョウが離れる。

「これ以上したら、俺...」

頭や身体を這っていた手がゆっくりと稜の身体から腕へ移動し、そのまま流れてゆっくりと手をつなぐ。

「帰るよ」

「...うん」

このままベッドにもつれ込んでもいい。そうキスの時は思った。

だけど、やっぱりー。

「...おやすみ」

「おやすみ」

リョウはオデコに優しくキスをして、そっと離れていった。

お互いの姿を確認しながら、互いの部屋に帰る。


何で、言えないんだろう。

稜は自己嫌悪に陥っていた。

ただ「好き」って伝えればいいのに。

それだけなのに、前に進めない。


好きだと伝えたらどうなる?


唯でさえ激しいキスの、その先を受け入れる覚悟が自分にあるのだろうか?

でも、あのキスのあのカンジ。
思い出しただけで、心臓が激しくなる、あのキス。

どうしよう。今からでも伝えたほうがいいだろうか。

1ヶ月経ってないばかりか1週間ほどで自分がこんなにもリョウを求めている。

体の奥が熱い。


好きー。

とてつもなくリョウが好きだ。



伝えよう。今この先を考えることは出来ないけど、この気持ちは嘘じゃない。

今すぐ、リョウの胸に飛び込もう。


玄関で靴も脱がずに立ちすくんでいたが、稜は勢い良く振り返り、ドアノブに手を掛ける。


「...高崎さん」

ドアのすぐ向こうで、リョウの声がする。



「そこにいますか。...開けて、くれませんか」
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