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NEXT 【完結】
第16章 黎明
ドアを開ける。

あまりの早さに少し驚いていたようだが、入って来て、稜を強く抱きしめた。

ドアがゆっくり閉まる。
暗闇の中、2人は強く抱き合った。

「やっぱり無理」

苦しそうなその声が、稜の耳元に発せられる。

「1ヶ月なんて、待てない。俺は、高崎さんが好きです」

「...うん」

「俺の...俺の彼女になって」

睫毛の長い大きな目が苦しいほどの光を放って稜を見つめる。

ちょうど今、私も伝えようとー。

「本当に好きなんだ。...年上とか関係ないよ。俺も学生だけど、そんなの関係ない」

リョウが強く強く体と心ををしめつける。


「好きだ」

強く、心の中に入ってくる。


「....高崎さんは?」

抱きしめたまま、そう聞いてくる。



「あんなキスしといて...まだダメ?」




「....好き」


か細い声だったが、なんとか言った。


次の瞬間、無言でぎゅーーっと抱きしめられる。


「ホントですね??ホントのホントですよね??
もう取り消し出来ませんからね??」

両手で両頬をつかまれ、
至近距離で何度も確認してくる。

「うん。ホントよ。好き。大好き」

恥ずかしかったが、もうこうなったら仕方がない。
割り切って答えた。

稜の目の前には、すこぶる嬉しそうなリョウの顔がある。至近距離の目からは今にも涙がこぼれ落ちそうだ。

「彼女にして」

「!!!」

次の瞬間、また強く抱きしめられた。抱きしめたまま、稜の体を少し持ち上げる。

「きゃっ」

「やばい!めちゃ嬉しい!」

「ふふふ」

リョウの喜びようが可愛くて、思わず笑ってしまう。

少し体が離される。

お互いを見つめあって、そっとキスをした。

軽く舌が触れるキス。

何度か舌を絡ませて、段々強くお互いに舌を押し付け合い、それから吸い尽きあった。

「ねぇ。これ以上したら、ほんとに止まらないんだけど」

「...」

「大丈夫?明日は仕事じゃない?やめたほうがよくない?」

一応確認してはくるが、ずっと稜の顔や首にキスを落としながらなので、止めるつもりなど更々なさそうだ。

「...やめないで」
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