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第16章 黎明
「そんな事言われたら、俺本当に止まらないよ?」

「...うん」

少しリョウの声が笑っている。
笑いながら、手に指をからませる。

「覚悟してよ?」

「...大丈夫」

2人で笑いあって抱きしめあって、そのままキスを交わす。

もう2人を止めるものは何もなかった。
欲望のまま舌を絡める。

リョウはキスしながら、ブルゾンを脱ぎ捨て、靴を脱ぐ。
そして、ブーツを脱いでいた稜を手伝い、ストールを落とし、コートに手を掛ける。稜も一緒にボタンに手を掛ける。

長いコートが、ゆっくり脱がされる。すこし肩をはだけた首筋にキスを落とされ、そのまま床に落とす。
稜は、グレーのセーターチュニックを着ていた。その下は黒いスキニーパンツだ。

リョウの手は、稜の頭を強く引き寄せる。それから、背中をまわって腰、そしてお尻、太もも。
キスをしながら、素早く駆け巡る。
両手を太ももにかけ、大きく引き寄せる。

稜の体が少し浮いて、そのまま玄関から少し入った横の壁に押し付けられた。
稜の足の間にリョウの体が入ってくる。稜の片足は腿の裏側からリョウの右手で持ち上げられ、リョウの体に沿ってあげられてゆく。

「んっ」

チュニックを捲し上げられ、キャミもよけられ、左手が背中側なら稜の腰に辿り着く。太ももを撫でていた右手もそこへ向かい。

そのまま脱がされるー。

と思っていたら、リョウの手が止まった。

「っ!!」

「...どうしたの?」

荒い息のまま稜が尋ねる。

やめたくなった?

不安が駆け巡る。

「玄関、開けたままだ...」

「え?」

「カバンも廊下に出しっぱ」

「...」

「...閉めてくる」

かなりストップしたまま考えていたが、そっと離れる。

「ごめん。待ってて」

ちゅっ、と稜の唇にキスを落とし、素早く玄関を出る。

途中で止められたショックで、稜が立ち尽くす。


なんか、ヤバかったのかな...。

玄関に散らばったコートを拾い、自分の靴を揃える。

玄関に電気を付けて、ヤカンに水を入れて火にかける。


ガチャりと音がして、リョウが帰ってきた。
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