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第18章 露呈
目を開けると、スマホの画面が光っていた。

羚汰からの電話が鳴っている。

正確には、昨日サイレントにしたままだったので、鳴っているわけではなかった。

「...もしもし」

「...まだ寝てた?」

「うん...。今何時?」

「もうすぐ1時」

5時前に布団に入ったから、8時間も眠っていたことになる。

「俺、もうすぐマンションなんだけど...」

「うん」

「稜の部屋、行ってい?」

躊躇いがちに聞いてくる羚汰が可愛くて、稜から笑みがこぼれる。

「うん!来て?待ってる」

「もう着くから!」

電話を切ると、不在着信が羚汰から2件入っていた。
時間的にバイト後と、電車を乗る前だろう。

で、きっと今は電車を降りたとこだ。


何か暖かい飲み物をしよう。

稜は、体を起こしてキッチンに向かう。

お湯を沸かしながら、何にしようか考える。

コーヒーは、羚汰の部屋のエスプレッソマシーンに適わないし。
ココアか、紅茶?

悩んでココアを開ける。
甘い香りが稜の鼻をくすぐる。


もうすぐお湯が沸くー。

ピーンポーン


スコープで確認してドアを開ける。

「おかえり〜」

「ただいまっ!!」

勢い良く羚汰が抱きつく。

「あー!めちゃ会いたかった!!」

「うん。私も」

「いい匂いがする」

抱きついたままの羚汰が鼻をヒクヒクさせているのがわかる。

「あ、今ね、ココアを入れようと...」

そう言って体を離す稜の唇が塞がれる。

「んっ!!」

羚汰の手によって、最初から口を大きく開かされ、舌がぐいっと入ってきた。
そのまま稜の中を駆けずり回って、唾液を吸う。

「んんんっ!!」

羚汰の口が、やっと離れる。激しいキスに稜は、体を羚汰に預けている。

「いい匂いは稜からしてるの!」

「?」

お湯の沸く音がして、稜は慌ててコンロを消す。

その稜を後ろからまた抱きしめる。

「離れないで」

「!...だって」

羚汰が耳元で囁いて、そのまま舌を這わす。

「今日一日、稜が頭から離れなかった。本当は、会社なんか行かせずにずっと俺の腕の中に閉じ込めときたかったー」
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