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NEXT 【完結】
第19章 羚汰の部屋
稜がうなづく。

「あー、ホントにあの頃をやり直したい」

今度は稜が羚汰の髪を撫でる。

「その日から、俺、やっぱり稜のことが本気で好きなんだって気付いて、彼女とすぐ別れた」

そうだったんだ。あの時別れたのかー。

「何かと理由つけて、稜を部屋に呼んで。でもやっぱり押し倒すとかは出来なくて」

「待って、今までの彼女って...」

「...だから言ったじゃん。そーゆー恋愛しかしてきてないって。...幻滅した?」

稜が慌てて首を振る。

「次、どーやって稜と仲良くなろうかって、考えてたんだけど。そしたら、稜、なんか俺を避けてる風だし。相変わらず彼氏とこ泊まりに行くし、そうかと思えばコンパには行くし、部屋を引っ越すって言うし。俺に対してのイヤガラセかと思った」

羚汰がだんだん辛そうになってくる。

「だから、久しぶりに会えたとき、意地悪なことして、キスまでした」

あれは衝撃だった。

「んで、どーにかしなきゃって、無理矢理デートに誘った。あの時はホントに必死で、まさか上手く行くとは思わなかったから、超嬉しかった」

そう言い終えて、熱いキスをする。数ヵ月分の想いの詰まったキスだった。

「...すごい」

羚汰が珍しく照れている。

「恥ずかしいな。なんか、こんなの言うつもりなかったのに」

稜が羚汰に抱きつく。

「凄く嬉しい。ありがと。大好き」

そう言って、稜からキスをする。


「ん。じゃ、稜の番だね」

「えっ、私はもう...」

「だって、俺の部屋に来て電球代えた時から、しばらく避けてたでしょ?あれなんで?部屋にきた時に好きになったって、さっき」

稜は、しぶしぶ話し出した。
羚汰のこと好きになっても、絶対に報われないと思っていた。
忘れようとスポーツジムや、コンパに参加した。
週末は、会わないように実家に帰っていた。
部屋も変わった方がいいかもと考えたー。

だいたい真実を話した。

「じゃ、もう引っ越さない??」

「うん...。たぶん」

「引っ越さないで!広い部屋がいいなら、ここに越してくればいい」

きつく稜を抱きしめる。

「まだ付き合って3日目だよ?」

「オカシイ?俺はずっと一緒に居たい。ずっとイチャイチャしてたい」

「無理!体がもたないよ」

「確かにー」

2人顔を付き合わせて笑う。

キスをして、脚や手を絡ませて少し眠った。
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