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NEXT 【完結】
第20章 ウワサ
しばらくベッドの脇に座ってぼうっとしていると、シャワーを浴びて支度を整えた羚汰が戻ってきた。

「稜?...何してるの?」

「何でもないよ」

「もう行くから。夜、遅くなるけど電話するからね」

座っている稜に軽くキスをする。

「うん」

もう一度キスをする。

「んっ」

軽くと思っていたのに、どんどん激しく舌が絡まる。
緩急をつけた舌が楽しそうに稜の中を動き回り、稜も必死で返した。ねっとりと唾液が交差する。

「...んはっ」

体の力がまた一段と抜けた気がした。

「行ってきます」

「ん。行ってらっしゃい」

膝まづいて笑顔を見せる羚汰は、すごくキラキラと眩しい。
胸にしがみついて行かないでと縋りたい。

一瞬そんな考えが浮かんだが、そうは言ってられない。

もう1度稜から、ちゅっと軽くキスをしてなんとか笑顔で送り出した。
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