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第22章 カップルとしての初デート
稜の顔にかかった髪を羚汰が払いながら、稜の腰を掴んでゆっくり腰を降り始める。

大きく呼吸を繰り返しながら、稜が羚汰を見上げる。

「...羚汰っ?」

「ん?」

羚汰が抱きしめるようにして稜に近づく。

「はぁんっ、羚汰もっ、...んっ、気持ちい?」

荒い息の中そう聞く稜に、羚汰が満面の笑みになる。

「もちろん!...2人で、もっと気持ち、よくなろ?」

そう言って、舌を出して稜の舌と絡ませる。

稜の腰の下に枕を差し入れて少し高くすると、高くなった上から押し付けるように腰を下ろしてゆく。

「んっ...はんっ」

何度か律動を繰り返した後、稜の脚をつかんで自分の腰に沿わすようにして巻き付かせて、もっと奥へ奥へと突き進んでゆく。。
両腕は稜の肩を抱え込むようにして、上半身を密着させ稜を揺らす。

稜も応えるように脚を巻き付かせ、腕も胸のあたりに回し、しがみつくように羚汰を受け入れていた。

「んぁっんっ、あっんんっ、奥っ、はぁっ、いいっ」

「んっ、こうっ?」

羚汰が体を押し付けるようにして奥を掻き乱す。

「んぁああっ!!やあぁあっ、それダメぇっ!!」

密着させた体の中でも、稜の体が跳ね上がり、激しく嬌声をあげる。

稜の声を聞いて、そこを執拗に激しく攻めてゆく。

「ぁああっんんっ!!りょうぅあっんっ!羚汰ぁっんっ!!」

「ああっ!稜っ、すごいっ」

激しい律動の中もキスを交わす。
なんとか舌を出して絡めるキスをし、視線を合わせる。

稜のナカがぎゅんっと波打ち、終わりが近いことを物語っていた。
羚汰が渾身の力を込めて腰を振る。

「あっあっああぁあっっ!!!...っっんっ!!」

「ううっ、はぁっ...」

2人はほぼ同時に果てた。

きつく抱き合った腕を外し、稜の腰の下の枕を抜いて、羚汰自身も抜いてゆく。

稜は、深く愛された幸福感と、たった今羚汰がナカから去っていた喪失感の複雑な思いでいっぱいになる。


始末を終えた羚汰が、髪を撫でタオルを渡される。

「ん」

稜は体を横に倒して、汗を拭った。
全身尋常じゃないほど汗をかいていたのだ。

横になっていては拭きにくかったので、まだ荒い息をしていたが、なんとか体を起こした。
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