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NEXT 【完結】
第25章 ジェラシー
店の前で、羚汰が待っていた。

「ごめんねー!待った?」

「...うん」

何だか元気がない。

「寒いね。何か飲んでく?」

店内は、飲み会あがりの人で溢れている。
お店の周りも人がいっぱいだ。

「いい。帰ろ?」

手を引っ張られる。
触れた指がとても冷たい。

マックの前は人が多いので少し離れた所で、タクシーを拾い乗り込む。
いつもはおしゃべりな羚汰がずっと黙ったままだ。

「...女子会、どうだったの?」

やっと話し出したが、顔も見ずにそう聞いてくる。

「どうって。いつも通りだよ。1次会が焼き鳥で、そのあとカフェに行ったんだけど、結局カラオケ!」

「ふーん」

「...羚汰は?サークルの飲み会だっけ?」

「うん」

疲れているのだろうか。それか酔っ払ってしんどくなるタイプ?どちらにせよ、あまり話をしたくなさげだ。

2人ともそれからは無言になってしまう。

マンションに着いても、エレベーターに乗っても無言だ。

「ねぇ、何かあった?」

エレベーターの中で、稜が痺れを切らして聞く。

初めて、羚汰と目が合う。

ふっと視線を外して羚汰が、エレベーターから降りる。

「今日、稜の部屋に行っていい?」

「えっ、私の部屋?だって、私の部屋だと音が...」

「今日はしない」

何かあったんだ。

稜は、驚きを隠せない。

「でも、一緒に眠りたいんだ」

「...いいよ」

稜は鍵を開けて、羚汰を招き入れた。


部屋のエアコンを入れ、ハロゲンヒーターを付ける。

「寒いね。何か飲む?」

「いいよ。それより、稜。お風呂入ってきたら。タバコ臭い」

カラオケで桃香の彼たちがタバコを吸っていた。

カラオケルーム自体もタバコ臭がすごかったし、確かに全身から臭う気がする。

「じゃあ、先にシャワー浴びてくるね...」

「うん」


稜が風呂の用意をしている間。

羚汰は、終始無言でブルゾンとマフラーを脱いでヒーターの前に座りスマホをいじっている。



稜は、風呂につかりながらも、羚汰の事を考える。


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