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NEXT 【完結】
第25章 ジェラシー
「羚汰とのキスは、凄く好き」

今度はゆっくりと舌が入ってきて、稜のそれと絡めてゆく。柔らかな舌がゆっくり行き交う。

「羚汰の手も好き。私の体に触れる度に、それだけで、ゾクゾクしちゃう」

稜が、羚汰の指を取って、太ももに誘導する。

「...稜。誘ってる?」

「うん」

「でも、今日は...」

「しないって言われたとき、ちょっとショックだった」

「えっ」

「毎日求められるのは、なんかカラダだけを求められている様で嫌だったんだけど。しないって言われて、なんか...ショックだった」

「稜...」

「...しよ?」

稜は、返事を待たずに起き上がり、自分から寝間着を脱ぐ。
羚汰も慌てて起き上がって、稜を手伝った。
トレーナー生地のワンピースを脱いだ稜は、ショーツだけになる。
そんな稜を、羚汰は座ったまま抱きしめる。

「俺が毎日誘ってて、稜は答えてくれるけど、こんなことばかりでいいのかって思った。稜はこんな彼氏で嫌じゃないの?」

「嫌じゃないよ。羚汰は、私を凄く大事にしてくれるじゃない?こんなにセックスが気持ちいいのは、羚汰だけだよ」

そう言いながら、羚汰の着ているTシャツを脱がせようとする。羚汰が照れた顔で、自らも脱ぎ始めた。

「でも、ちょっと妬けるかな」

「え?」

頭をTシャツから抜きながら、羚汰が少し驚いた顔をする。

「羚汰が凄いのは、やっぱりそれだけ沢山の女の人と...」

羚汰が慌てた様子で稜を抱きしめる。

「そんなことない!...俺も、稜だけだよ。こんなに気持ちがイイのは」

羚汰の手が、抱きしめたまま稜の頭を撫でる。

「はじめて稜とシタ時、俺、今までのは何だったんだってゆーぐらい気持ちがよかった」

「...ホント?」

「今まで、相手の事を考えてシタことなんてなかった。独りよがりのヤなヤツだったんだ。...でも、稜には気持ちよくなって欲しいし、一緒に気持ちよくなりたい」

それは稜も一緒だ。
羚汰の背中に腕を回す。

羚汰の心臓がどくどく動いているのがよくわかる。

いつものあの匂いがして、稜は体が溶けてゆくのを感じる。

「...気持ちいい」

羚汰の指が、いつの間にか稜の胸をゆっくりと触っている。
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