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第27章 親友2人の反応
電話の音で目が覚める。

籠った音が随分長い間鳴り響き、自分の携帯の音だと気付くのに時間がかかる。
昨日カバンに入れたままにしていたのだ。

慌てて布団から出て、また慌てる。
全裸のままだったのだ。

1人なので全裸でも構わないのだが、エアコンは切れているし、なんとなく恥ずかしくて慌ててパジャマを探して着る。

その間も電話は鳴り響く。

思わぬところにカバンがあり、慌てて取り出して電話に出る。

「も、しもし」

電話に出ながら、エアコンをつけ、それでも寒くてベッドの布団に戻ろうとする。

「ちょっとー!稜、今どこ??」

「へっ!?」

慌ててスマホの画面を見ると、待ち合わせの2時を過ぎていた。

「ごめん!今起きたの!!すぐ向うから!!!」

「えー!!この時間まで寝てたの??まだまだ順番は先だからいいけどー」

「ホントごめん!」

慌てて電話を切って、さっき着たばかりのパジャマを脱いで着替えようとして、シャワーも浴びてないことに気付く。

慌ててシャワーだけ浴びて服を着る。髪を洗う時間がナイが仕方ない。
化粧は出来そうにない。スポーツジムの時にもかけるスッピン隠しのメガネをかける。


最大限に急いで向かったが、千夏たちに合流したのは、電話がかかってきてから1時間は過ぎていた。

「おーそーーいーーー!!!」

行列に近づくと、仁王立ちして千夏が待ち構えていた。

「本当にゴメン!目覚ましかけるの忘れてて」

稜は平謝りだ。
延々と行列に並ばせておいて、いい頃合いにやってくるとは千夏でなくても怒りたくなるだろう。

その行列は、先頭まで3分の1ぐらいの位置になっていて、お店の外に並べられた椅子に座っていた。あと30分ぐらいらしい。

「珍しいよね。稜が遅刻するの。しかも1時間も」

有希子が落ち着いてそう言う。
千夏はテンション高く怒るが、稜には静かに怒る有希子のほうが恐ろしい。

「本当にゴメンね!今日オゴるから!!いや、オゴらせて頂きます」

稜としては謝り倒すしかない。
12月中旬の今日、複合ビルの中とはいえ、店の外に1時間も並んでいたのだからそのぐらいはしないと稜の気も治まらない。
オゴるなら、まあ許そうか。という様子の2人だ。
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