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第27章 親友2人の反応
「2時まで爆睡って、何?昨日は寝てないとか?」

「...うん。寝たの朝9時過ぎなの」

「9時過ぎ?何やってたの?忘年会??9時まで??」

千夏が不思議がって質問攻めにする。

「うん...」

会社の女子会だったので、忘年会というのも嘘ではない。

その後が長かったわけだが。


「あの...」

行列に並んだ小さな丸い椅子にギュウギュウに並んで座っているこの時間に言うべきか迷う。

そんな稜の様子に気付いた有希子が、千夏を押えて身を乗り出す。

「ひょっとしてだけどさ。彼氏できた?」

「ええっ!!」

大声を出したのは真ん中に座っている千夏だ。

2人に見つめられ、稜は赤い顔をして小さくうなずく。

「マジでぇっ!!えー。いつの間にっ!!」

「おめでとー!」

「えっ。ちょっと待って。えっ。朝9時まで?って?」

益々真っ赤になって稜が俯く。

「ちょっとウルサイよ。千夏が興奮してどうすんの」

有希子が窘める。千夏の声が半分ぐらいになった。

「だってぇ!一晩中?9時までだよ??」

「...忘年会の後会ったから、4時ぐらいに会ったから」

消え入るような声でそう伝える。

「それでも5時間じゃん!!!きゃー!」


興奮冷めやらぬ千夏を押えて、また有希子が話しかける。

「いつから付き合ってるの?」

「10日、ぐらい前かな...」

「ラブラブなんだ」

「うん。まあ。今のところ」

「どんな人!?」

2人としては、素朴な普通の質問だ。

「う...ん」

「何、私たちに言えないような人??」

「えっと、その...年下、なの」

「えええ!!万年ジジ専だった稜がっ??」

また大きな声が出た千夏が自分で気づいて慌てて口を押える。

ジジ専とは失礼な。毎回10コぐらいしか違わないし。

しかし、年下と付き合うとは稜も夢にも思わなかった。

しかも、今度は11コ下だ。

「まあ、歳は関係ないじゃん」

それは稜が常に自分に言い聞かせていることだ。

「どこで知り合ったの?コンパ?そういえば、なんか会社の子にコンパしてもらうかもって言ってたよね??」

「コンパには行ったけど...」

「コンパじゃないの?じゃ、どこで?」

どう伝えるべきか。

行列の集団が動いて、進んで座り直す。

ついでに、稜が真ん中になるように座り直した。
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