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第28章 甘い時間

「誰かと比べてる?」

稜はドキリとした。

「ソイツがどーだったか知らないけど、俺は稜にそーゆーの求めてナイから」

「...そーなの?」

「うん...俺は、一緒に気持ちよくなる方がイイ」

「そう、なの?」

羚汰の手が、ネグリジェの上から両胸を揉みしだく。

「でもっ、いっつもっ、私ばっかりだからっ」

「うん。稜はイイんだよ。何度でもイって?...俺は、回数が限られてるんだから、イクのはコッチのナカがいい」

羚汰の手が、稜の中心に進む。

回数に限りがある割には、その回数が多い気が...。

その思いが頭をかすめたが、考える余裕がなくなりつつあった。

ショーツの上から撫でられると、しっとりとした滑り気が広がる。

「...スゴイ。俺のを咥えながら、何考えてたの?」

「んんっ」

ショーツの上からぐりぐりとワレメを往復する。
指がワレメを行き交うと、掌が時折稜が好きな突起をかすめる。

「...はぁんっ」

焦れったい布の上からの刺激に、稜の体がくねりだす。

「触って欲しい?」

稜がこくこくと頷くと、羚汰の手がショーツの中に進んでゆく。

「ヒモなんだ?」

手の感触でそう悟った羚汰が、右のヒモを解いて顕になったそこに手を滑らす。

「はあんっ、あぁんっ、...んっ」

羚汰の手が、知り尽くした稜のイイところを攻めまくる。

快感に体を反らした稜が、腕を捕んで引っ張られて、羚汰と唇が重なる。

足を羚汰の足の上げ広げられ、ソファーの上で淫らな体勢に変えられてゆく。

「あっんっ、んんっ、ぁあっ、ダメっ」

いつの間にか、ゴムを付けた羚汰のそれが、後ろからアテられている。

「このまま、...そう。キテ」

羚汰の手に誘導され腰を下ろして、羚汰を受け入れる。

「んんんっ!!...はぁんっ」

羚汰がソファーの振動を使ってゆっくり腰を振る。

片手は、稜の中心にそえられ、もう片方はネグリジェから滑り込ませた手が胸を揉み続ける。

「んんっ、はぁっ...ぁんっっ、んぁんっ」

最近にない浅い動きながら、イイところに的確に当たっていて、稜は体を悶えて喘ぐ。
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