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第28章 甘い時間
「好みの問題だと思うけど...」

なんだか意外だ。
フェラの時もそうだったし、羚汰は一般とは違うのだろうか。

「倦怠期の人とかが使うんじゃね?俺らには、とーーぶん必要ナイけどー」

羚汰が、稜をきつく抱き寄せる。

「稜がどんな格好してても、俺にはちょーエロく見えるから」

「そうなの?」

「うん。後は脱がせやすいといいな。あのブルーのやつイイんだけど、ちょっと脱がせづらい」

サイズが少し小さいのもあって、脱ぐ時に胸の下の切り替えのところが少しキツいのだ。

「じゃ、さっきの。羚汰が見てた中で買う?」

「そうしよ!お揃いで!!」

羚汰が、またスマホを手に取る。

「...お揃い?」

「いいじゃん。家で着るんだから」

ペアルックとかしたことない。
街でそんなカップルを見かけたら、軽蔑していたぐらいだ。

稜が少し怪訝な顔をしていると、羚汰が笑ってその眉間をつつく。

「俺も初。バカっぷるなんだから、お揃いしよ?」

そうだ。羚汰とは、どこまでもバカっぷるでいい。
永遠に続くハズもない今を楽しもうと決めたのだから。

「うん」

2人で、パジャマを選んで注文する。
1週間以内には届くらしい。

「やった。なんかスゲー恋人同士みたい」

「みたい、って」

「...前に言ったじゃん。そーゆーの、ほとんどしたことないからさ」

そうだった。
羚汰にとって、恋人らしいことは全て初なんだった。

「クリスマスとかのイベントも?」

「...だね。そーゆーのニガテで全部避けてたから」

「ニガテって、家族でクリスマスはお祝いしてたでしょ?」

羚汰が首をかしげる。

「うーん。覚えがないんだよね。ウチ、にーちゃんと、ねーちゃんがいて。俺って年がはなれてぽこっとできちゃった末っ子だからさ。俺が物心ついた時には2人とも大学生ぐらいでさ。親も共働きだし、クリスマスとかって別にフツーの日だった」

そういえば、千夏が調べてきた情報だと、大きな病院の次男だと言っていた。
テレビドラマとかでよくある金持ち特有の、寂しい幼少期だったのだろうか。

羚汰が少し寂しそうな顔をしているのを見て、慌てて抱きしめる。

「今年は素敵なクリスマスにしようね」

「うん。...ちょっと時期がズレ込んでごめんね。その代わり、楽しみにしてて?」
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