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NEXT 【完結】
第31章 相談
学校のことは、聞くと年齢差をより感じてしまうからと避けていた気がする。

それは、稜だけではなく、羚汰もそのようだ。
今まで大学の話をしたことはない。

友達のこともそうなのかな?

昨日のスカイプしていた友達も、何なら紹介してくれたらよかったのに、慌てるように終わらせた気がする。

バイト先の人達には稜と付き合ってることを、知られていると言っていた。

でもその他の人達は?


考えれば考えるだけ、わけがわからなくなってくる。


話をしよう。


今日は出かけようかと考えていたが、話をしなければ。

どうしたら、スムーズに話が出来るかな。


あまり気は乗らないが、お酒の力を借りよう。

でも、羚汰はお酒を飲むとどうなるのだろうか。

ああ、それも知らない。


お酒は好きだと言っていた気がする。


とりあえず、家飲みだ。

鍋、鍋がいい。

お酒がススム鍋を食べてからー。


稜は仕事の合間に、トイレに駆け込み羚汰にLINEを送ったー。




電車を降りると、羚汰が待っていた。

今日はやけに冷える。
駅前は風通りがよいうえに足下がタイル張りだからか、より寒く感じる。

ブルゾンの上にマフラーをぐるぐる巻にして、真っ赤な鼻をして待っていた。

「おかえり〜」

差し出された羚汰の手はやはり冷えていた。

「だからスーパーで待ち合わせでいいって言ったのに」

指を絡ませた手が、するりと羚汰のポケットに差し入れられる。

「いいの。俺が待ちたかったんだから。行こ」

流石にスーパーまで、早足だ。

「何の鍋にする?あったまるのがいいね」

「うーん。鍋なんて久しぶり過ぎて。何がいいかなぁ」

「水だき、牛しゃぶ、豚しゃぶ、石狩鍋、モツ鍋、キムチ鍋、あとはー、カレー鍋に、トマト鍋、チーズ鍋、豆乳鍋、シチュー鍋、とんこつ鍋...」

「そんなに!!カレーとかシチューって、鍋なのそれ?」

「あれ?しない??美味しいよ」

「一人暮らしで鍋なんてしないよ〜。鍋とかコンロとかも持ってないし」

「うちにはあるよ。集まって鍋パーティとかよくするし」

数年前までは、千夏をはじめ友達がよく遊びに来て鍋パーティをよくした。
1人結婚しては減り、結婚しては減りで、段々開催メンバーが減り、とうとう今年は最後の千夏までもが来なくなった。
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