この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第31章 相談
なので、今年はまだ土鍋を出してない。台所の天袋にあるバズだ。
そして、忘れないようにカセットガスも買わなきゃ。

スーパーに着き、カゴを乗せたカートを押しながら羚汰が嬉しそうにしている。

「どうしたの?」

「ん?スーパーのデートもいいなと思って」

「そう?」

「うん。楽しい」

羚汰の嬉しそうな顔を見るとほっとする。
今朝あんなことしておいて、電車では泣き出して、少し心苦しかったのだ。

「さてー、何にしよーかな。羚汰、嫌いなものある?」

「ある。...シイタケ。シイタケだけは鍋に入れないで」

「えー!シイタケ?美味しいのに!」

「だって臭いじゃん!」

「そーかなぁ」

「そーゆー稜は?ないの?」

「うーん。特にない、かな。シメジやえのきは大丈夫?」

「うん。シイタケだけー」

「わかった。よし、決めた!」

「何?何の鍋??」

「ひみつー」

「えー!教えてー」

2人でじゃれ合いながら買い物を済ませた。




荷物を置いて、稜の部屋からも鍋やカセットコンロと一緒にお泊まりセットも持って来る。部屋着にも着替えた。

2人で一緒にキッチンに立って用意をはじめる。
スーパーの袋から野菜を出し稜に手渡していたが、ふと何かを思い出したかのように羚汰が声をあげる。

「やべえ!超感動!」

「?何が?」

「稜が俺の部屋で料理してる〜!」

そう言いながら、稜の後ろから抱きしめる。

「新婚さんみたいで、超エロい」

そう言いながら、稜の首元に舌を這わす。

「ちょっと!包丁危ないから!」

「...ねぇ。1回シない?」

「しません!!刺すよ?」

笑いながらも軽く脅すとしぶしぶ体を離す。
もちろん、そんなに怒っているわけではないが、こうでもしないと稜が流されそうだ。
今日の計画が崩れてしまう。

「こわーっ。稜って、普段Sだよね」

「羚汰がフザケてるからでしょっ」

「ベッドの中ではあんなにMなのにね〜」

にやにやと笑いながら、稜を覗き込む。

稜が顔を赤くしながら、皮を剥いた大根を羚汰に押し付ける。

「はい。おろして〜」

「えっ、これ1本?」

「そう。みぞれ鍋だからね」

大根おろしをするおろし金も無いというので、稜の部屋から持ってきている。
稜の部屋にあったのは、下に小さな受け皿のついた陶器製のやつだ。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ