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第31章 相談
「トーゼンでしょ」

にやりと笑いながら、羚汰が自分のスウェットを脱ぐ。

「いっぱい跡、つけてやる」

そう言いながら、稜の首筋に吸い付く。

「んっ、アトっ?...んっ」

「ん...ついた。俺のだっていうシルシ?...まだ薄いな」

そう言って同じところに吸いつく。

「ん...」

強く引っ張られるかのような吸い付きに稜も声が漏れる。

「よし。こんなもんかな?」

稜の首の付け根の左鎖骨に近いのあたりに、赤い跡がついた。

「うっわ。めちゃエロい」

「えっ、どこ?」

稜からは見えない。鎖骨のあたりを触ってみる。
羚汰に誘導されて、跡がついたところに指先をもっていく。
普通の襟元の服だと、見える位置だ。

「嘘っ」

「見合い、これで行ってね?」

「...まだ先だよ」

見合いは正月過ぎてなので、まだ3週間も先だ。
それまでには消えるだろう。

「ずっと付けるよ。ってゆーか、これじゃ足りない。もっと」

そう言いながら、稜の部屋着のワンピースをたくしあげ、脱がせながらブラジャーから出ている胸の膨らみに吸いつく。

「っ...」

コツが掴めてきたのか、さっきよりも早く跡が出来た。
今度は稜からも見える位置だ。
赤く楕円に広がるその跡を、羚汰が軽く笑いながら指先でつついている。

羚汰と目が合い、そのまま吸い込まれるようにして唇が重なり舌を交わす。

キスを交わしながら羚汰の指が稜の体を這いするりとブラジャーを脱がせると、露わになった頂きに勢いよく喰らいつく。

「んっ...ぁっ...りょうたっ...」

揉みしだきながら音を立ててそこを嘗め回すと、時折吸いつき跡を残す。
もう片方へと進みそこも唾液で光るほどに嘗め回し、また跡を残してゆく。

激しく繰り返される愛撫に稜の体がしなる。

「...んんっ」

そのまま羚汰の舌がおりてゆき、太腿の内側でまた吸い付き始める。

「んっ...っ...もうっ...十分、じゃないっ?...ぁっ」

稜の体がうねるのも構わず、全身に何カ所か跡をつけるとやっと満足したのか体を起こしてゆく。

稜が顔を起こして自分の体を見ると、無数に赤い跡が見えた。

「ちょっと...んんっ」

羚汰の顔が近付き、稜の舌を捉えられる。
音を立てて吸いつき、捉えて離さない。
稜の咥内を思う存分嘗め回してからやっと唇を離す。
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