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NEXT 【完結】
第31章 相談
「俺もさ、全く考えてナイわけじゃないから」

「?」

「今すぐどうこうは無理だけど、アソビとか、軽い気持ちで付き合ってはないからー」

「それって...」

少しは期待してもいいってこと?

「ん、まあ、そう思えてなかったら、稜と付き合う資格ないでしょ」

「羚汰...」

稜は、羚汰の首に巻き付いた腕に力を込めた。

その気持ちが垣間見えただけで、少し救われる。


「稜...苦しい」

「あ、ごめん」

稜が手を緩めて起き上がる。
羚汰も一緒に体を起こしながら、くすくす笑い出す。

「...タックルするわ、首絞めるわ」

「だって!」

「いいよ。稜なら。何やっても」

そう言って、稜の唇にそっと口づける。


「でも、見合いはもうこれ1回だけだよ。次はナシね」

「うん...」

「見合いの日が決まったら絶対教えてよ」

え?まさか...。

「...見に来る、の?」

「どうしよっかな~」

ニヤリと笑ってからすぐ怖いぐらいの真面目な顔になる。

「やっぱ無理。他の男と2人で話してるのなんか、見てられない」

お見合い場面でも想像したのか、そういって力強く抱きしめる。

「くっそー。やっぱり行かせるのやめようかな」

そのまま稜の体を抱きかかえると、素早く稜の体を持ち上げる。

「きゃっ」

慌てて羚汰の首にしがみつく。
そんなことはお構いなしで、羚汰はずんずんと寝室に稜を運ぶ。

「大体、ズルいんだよね。稜は」

「ズルい?えっ。なんで?」

「...何でも」

どさりとベッドに落とすようにしてそのまま2人で倒れ込む。


羚汰が覆い被さって、稜の頭を優しく撫でる。

「...落ち着いた?」

「えっ?」

「酔いと、...その他色々?」

そういえば、酔いはもうとっくに冷めた。
気持ちは...どうだろう。羚汰の気持ちが少し垣間見えて、少し動揺しているものの、落ち着いてきたかもしれない。

「ん...まあ、落ち着いた...かなっんんんっ」

言い終わるのをさえぎるかのように、顎を掴まれ羚汰の舌が侵入してくる。

何度も何度も角度を変えて稜の舌を攻め続ける。

「んんんんっっ...ふぁんっ」

「今日は俺に付き合ってもらうよ?」

そう言いながら、稜の口の中に指を入れてゆく。

「ふえっ」
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