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第31章 相談

「...んぁあっ、だめえんっ、そんなにしたらっ、ぁあっ」

巻き付く腕をより一層引き寄せ、稜の体を引き寄せる。

「ああっ、イクっ！またぁっ、イっちゃうっ！！」

きつく抱きしめられながらも、羚汰の肩に手を突っ張るようにして体を反らし、稜が果てる。

まだ震える体を抱きしめたまま、稜の顔を引き寄せキスを繰り返す。
そのまま羚汰が仰向けに寝そべると、舌を絡めたままそこでまた突き上げをはじめる。

「んぁああっ！もうっ、だめえっ、あっあっあっ」

稜のお尻を掴むようにして羚汰が腰を素早く突き上げ、稜の下半身が激しく上下を繰り返す。
２人のいやらしく交わる音が部屋にこだまする。

「んっあっあっあっ、やぁっあっあっあっあっ」

稜が逃れるため体を起こそうと腕を立てるも、胸が離れてゆれその頂点に羚汰が指を伸ばして弄び舌を伸ばす。

「いやぁあっ、もうっんっ、...ぁあああっ！！」

稜が汗ばんだ体を羚汰の上に投げ出し、小さな痙攣を繰り返す。

羚汰はそんな稜を抱き抱えて、ぐるりと反転する。

耳元に舌を這わせながら、仰向けになった稜に強く腰を打ち付ける。

「んあぁあっ、...りょ、うんっ、ぁあっっ」

「稜っ...」


いつもの羚汰ではない。

時折羚汰の顔を覗き見るも、一向に目が合わず表情を読み取ることは出来ない。
それでも、いつも以上に皺の入ったまゆ毛や伏せたまつ毛が、何か違う雰囲気を醸し出している。

羚汰をこの状態に追い込んでいるのは自分だ。

稜はそう思うと胸の奥が苦しくなる。

腕を羚汰の首に回して引き寄せる。

「んっ、ぁあっ、ああんっ、んんっ」

「稜...もっと、って言って？」

耳元で羚汰が囁く。

「んっ？あぁっ、んっ、...もっと？」

「そ。...もっと、俺を求めて？」

そう言いながら、その先なんてないぐらい腰を突き立ててゆく。

「あああっ！羚汰っ、もっと...もっとぉっ」

「もっとだよ、稜。もっと...」

熱い吐息と共にそう囁いて、羚汰が耳を噛む。

「もっ、もうっ、だめぇえっ、ぁああっあぁああっ」

稜の体が、羚汰の腕の中で激しく悶え果てる。


それでもまだ律動は続く。

足の角度を変えて、持ち上げるようにして、奥を目掛けて突き続ける。

「んあああっ、やぁあっ、りょうっ、たぁっああっ」