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NEXT 【完結】
第33章 wrong gossip
「稜、りょーう!!」

体を揺さぶられて、目を覚ます。

「おはよ!もう7時過ぎたよ〜!」

「んー?」

「稜のスマホも鳴ってる」

そう言われると、スマホの目覚ましの音がする。


慌てて体を起こしてスマホをとめる。

「眠れた?」

うつ伏せに寝転んだままの羚汰がそう聞いてくる。

「うん。爆睡」

「体調はどう?仕事行けそう?」

「うん。大丈夫そう」

短時間だったがぐっすり眠れてすっきりだ。

そう言うと羚汰が複雑そうな顔をする。

「そっかー」

「...何?」

「んー。体調イマイチなら休めばいいのにと思って。そしたら2人で1日ゴロゴロ出来んじゃん?」

そう言いながら、体を起こした稜の腰に抱きつく。

「でも元気になってももらいたいし。フクザツ」

「羚汰、学校あるでしょ」

「んー。もう冬休みで教授が休みにしてるトコが多いんだよね。だから残りも休んでもいいかなーって」

「ダメだよ。ちゃんと行かないと」

「はーい」

叱られたハズなのに嬉しそうにやりと笑う。
休むつもりなんてなかったのかもしれない。

羚汰のふわふわした髪の毛を撫でる。

「ありがとね。ドリンクも美味しかった」

「どーいたしまして。...早く行かなくていいの?」

そう言いながら抱きついた手を解こうとはしない。

「うん。羚汰が離してくれたらね」

「あー、やっぱシとけばよかったかな!行かせたくないなー」

そう言ってキツくだきしめる。

「...また今晩ね」

「!」

喜ぶ羚汰の顔を見て、なんだかハメられたみたいで悔しい。

「私仕事だし、羚汰も今晩までガマンしてね?」

「...まさか」

にっこり笑って、驚く羚汰の腕をほどいてベッドから降りて、ガウンを着てゆく。

「ひでぇ。どんだけ俺が昨日今日ガマンしたと...」

稜の代わりに枕を抱きしめ、何やらブツブツ羚汰がつぶやく。

「じゃ、行ってくるね。あ、出るときお弁当届けるから」

そう言い残して羚汰の部屋を出る。

「んー」



稜は自分の部屋に戻って、仕事に行く用意をする。

昨晩作っていた弁当を詰めて、羚汰の部屋に寄り、玄関先に弁当を置いて声をかける。

歯ブラシを咥えた羚汰が出てくるが、手をふってすぐ部屋を出た。
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