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NEXT 【完結】
第5章 女子会
「...だから、いないって」

皆、稜の顔を見て、にやにや笑っている。
稜の顔が赤いままなので、説得力がナイのだ。

「どんな人ですかー?」
「お仕事は?」
「芸能人で言うと誰?」
「どこで出会ったんです?」
「写真とかないんですか?」

本当に居ないのに、どう答えたら信じてもらえるか、稜は黙って考えていた。

「はいはい。静かにー。もうお昼は終わりですよー」

騒ぎを作った張本人の数子さんが、みんなを鎮める。

事務所スタッフは、12:00〜13:00か、13:00〜14:00のどちらかの間で交代してお昼を取るように言われている。

お昼休みでもお客様からの電話がかかってくるからだ。
なので、なかなか皆で集まって話をすることはなかなかない。

「女子会!しましょ!!そこで高崎さんには全て吐いてもらいまーす!!」
「いいですね!!」
「私、最近出来たスペインバル行きたい!!」

皆、きゃあきゃあと盛り上がっている。
数子さんが張り切って仕切っている。

「今週の金曜日!全員参加ね!!」

たまにこうやって、数子さん主催の女子会が開かれる。
会社の飲み会は、めっきり開かれなくなったが、こうやって事務スタッフは“女子会”と称して集まっていた。
若い子たちも、女子会だと言うと喜んで参加した。

稜も、女子会は好きだった。
知らなかったお店を発見できるし、何より気楽だ。
皆とたわいもない話で盛り上がるのも楽しい。
自分の恋愛話以外はー。

金曜日、金曜日までに何とか誤魔化す手立てを考えないとー。
それか、欠席できるようにー。

事務所の電話が鳴った。

にぎやかだったが、瞬時に静かになる。

逃げるように稜は電話を取った。
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