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第36章 お泊り会
「...そんな声、出してた?」

自覚が全くない。

焦る稜を見て、千夏がにやりと笑う。

「出てた出てた!エロフェロモンも出まくり!」

「いーなー!うちなんか、子どもたちも今日電話してくるって言ってたのに、全然連絡ナシよ〜!」

有希子は、結婚して初めて、家族から1人離れてのお泊りらしい。
出かける時は散々寂しがっていたのに、連絡がないとぷりぷりしている。

「きっとハメ外して夜遊びしまくって、全員コタツでうたた寝してんのよ!きっと!!目に見えるようだわ〜」

「うちも、いっつも連絡ないわー。新婚さんって『今から帰るよ』みたいなの、ない?新婚なのに〜」

いつの間にか、2人の愚痴がはじまる。

お湯が湧いて、コーヒーをゆっくり落としてゆく。
コーヒー豆のいい匂いがしてくる。

「もう、最近さぁ。尚が、こないだの運動会の時に他のママさんたちに『ザイルのヒ〇さんに似てる〜!』って言われたらしくって、なんだか髪伸ばして、髭生やしだしてさぁ」

「ええっ!」

「仕事柄日焼けしてるし、筋肉質だからだけだと思うんだけど、なんか最近、ほんと意識してるみたいで、キモイわぁ〜」

キモイって。ひどい言われようだ。

「え〜!ヒ〇、カッコイイじゃん!」

「これ見ても、そー言える??」

有希子が、携帯を取り出して写真を探して見せてくれる。

「あんまり写りのいいのがないけど」

末っ子の女の子と頬を寄せて恋人同士のような写真を見せてくれる。
確かに口ひげを生やして、髪を伸ばしかけの尚がいた。
写真もちょっとブレてるからか、やさぐれた感が全面に出て、ちょっとコワイ人みたいだ。

「うーん」

「ね!コメントし辛いでしょ」

「うーん。これは、やめて欲しいかも」

「そーなの!!子どもたちも、みーんなで辞めろってゆってんのに。もー、なんかいい方法ないかな〜?」

3人で、入ったコーヒーを飲みながら、対策を練る。

酔っ払ってるのと、流石に眠気もあるので、なかなかいいアイデアが思いつかず、ひどい案ばかりが思いつく。

「ジャニーズの誰かに似てるって、誰かに言ってもらうとか?」
「寝てるあいだに、髭剃っちゃえ!」
「いいね。髪の毛も切っとくわ」
「髭がちくちく痛いからチューしたくない!って言うとか」

その後も、散々大笑いしながらいろんな話をして、布団に入ったのは朝方4時頃だった。
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