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NEXT 【完結】
第40章 candle night
土曜の昼過ぎ、稜は重たい体を引き摺って、とある制作教室に来ていた。

今朝も、明るくなるまで互の体を貪っていたので、あまり眠れていない。

でも、何日も前から予約していたこの教室は、急にキャンセルも出来ない。

先生の話を時々夢うつつで聞きながらも、なんとか予定していた物を作り終える。
完成予想図より一回りほど大きくなったが、なかなか可愛いものが作れて満足する。

後はこれをラッピングするものを買ってー。

教室を出て携帯を見ると、何やらLINEや着信が山ほど来ていて驚く。
どれから開くべきかと思っていると、電話が鳴った。

羚汰からだ。

珍しい。

羚汰からは、羚汰の休憩時間に山のようにLINEは送られてくるが、電話はあまりかからない。
今は休憩時間ということだろうか。

「もしもし?」

「あ、稜!やっと出た。今どこ?」

「あー、えっと、駅前で買い物してるけど」

「会社の人達から連絡あった?」

じゃあ、LINEが山ほど届いているのは、会社の子達?
ん?でもなんで羚汰が...。

「...さっき4人で揃ってランチに来てさ」

!!

この前、桃香に見せてもらった地域情報誌に、羚汰が載っていてお店がバレた事を思い出す。

「やだ!騒いで迷惑だった?ごめん!」

あの賑やかな4人のことだ、騒いでお店に迷惑を掛けてそうだ。だから、お店を教えたくなかったのに。

「いや、それは大丈夫」

羚汰も同じことを思ったのか、電話の向こうで笑っている。

「俺がカンベンして欲しいのは、稜だよ!」

「へっ、私?」

声からして、そんなに言葉ほど怒ってはなさそうだが、なにやら文句があるらしい。

「痕、付けたでしょ!?」

「...あ」

先日、首の後ろに付けられたキスマークを後で知って、会社で皆にからかわれた。
仕返しに、今朝羚汰が寝入った時を見計らって、同じような箇所に付けておいたのだ。

「バレちゃった?」

仕返しといえどもお客さんにバレたらいけないと思って、ちゃんと少し下のほうで、コックコートに隠れそうな位置に付けたはずだ。今羚汰は後ろ髪も長いし、髪の量も多いからわかるわけないと思ったのに。

「バレちゃった、じゃないよ。...稜の会社の麻衣って子に、見つけられちゃったんだからな」

「ええっ!!」
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