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NEXT 【完結】
第40章 candle night
それまでは羚汰も周りの誰も気づかなかったのに、羚汰が4人の所にピザを運んだ時に気づかれたらしい。

稜は、固まって返事が出来ずにいた。

ヤられた仕返しをしようと思ったのが、バチが当たってしまった。

「...稜?...稜?」

何度か名前を呼ばれて我に返る。

「...え、あ...、うん。...ごめん、ね」

まさか、よりよってその日に麻衣たちが行くとも思ってなかった。

しかも、あのキスマークを見つけるかな...。

「俺、すっげー恥ずかしかった~」

そう言う声が少し嬉しそうに感じるのは気のせいだろうか。

「本当にごめんね」

でも元はといえば、羚汰が始めたことなのに...。
何だか釈然としない。

「明日、仕返しするから」

「えっ」

「首中にいっぱい付けてやる!」

「...そんな事してたら、どんどん増えるだけだよ」

「あはは。確かに」

さすがに冗談だったのか、羚汰が向こうで大笑いしている。

冗談だったとしても、羚汰の場合やりかねない。

「買い物してから、実家行くんだよね」

「うん...。今日は泊まる」

見合い写真をちゃんと撮りなおすとかで、帰ってくるように言われている。
本当は日帰りでもいいと思ったのだが、先週は弟夫婦が来ていて泊まっておらず、今週は泊まるよね!と、押し切られてしまったのだ。
そのことは羚汰に言えていないが、言うほどの事ではないだろう。
日曜日には、ペットカフェに行くのも決まっているらしい。

「また電話するね」

羚汰が含みを持たせた言い方をする。

??

「楽しみにしてるから」

「!!」

きっと、前回止まったときにシタ、例の!

稜は電話越しに赤くなる。

「稜?」

「しない、しないよ!!もう、あの時は、羚汰に流されて、それでっ」

「えーー!?」

思いっきり不服そうな羚汰の声がして、その向こうで何やら話し声がする。

「あ、やべ。もう行かなきゃ。...とりあえず、電話するからね!」

あっという間に電話が切れた。

もう。毎回あんな事は出来ないし!

LINEを見ると、会社の人達からいっぱいメッセージが入っている。
勿論、キスマークのことや読んでいて赤面するようなことが書かれている。

もう、最近の子は!

稜は赤面しながら、買い物を済ませ、実家への電車に乗った。
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