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第40章 candle night
「はい。着けたよ。...かわいい〜!」

「マジで?うわっ、見えねぇ〜!」

2人で声に出して笑う。

「小さいけど手鏡あるよ。見る?」

「見してー」

稜がカバンから鏡を取り出す。某ブランドのほんとに小さい鏡だ。

「小さっ!ほんとに小さいな〜」

小さな鏡で耳の様子を見る。

「イイじゃん!稜、天才かもよ!?」

R2つを重なるようにしたデザインが、深めの溝になっていて、一見そうとはわからない。

「他のも着けて」

「え!他のって...」

「うん。全部着ける」

箱を渡される。

「えっ、どれをどこに??」

羚汰の前にもう一度膝を立てて向かい合う。

「んー、任せる」

羚汰の耳をはじめてじっくり見る。

耳たぶには、右に2箇所。左に3箇所穴があった。
軟骨にはまだ数個ずつ穴があって、ピアスが刺さっているが、こちらは穴が大きめのやつだ。

「ちょうど5つ穴があるんだね」

「え?わかってて5つなんじゃないの??」

「たまたまなんだけど...。しかも5つとも着けると思ってないから、デザインがバラバラだよ?」

羚汰の手が、いつの間にか、稜の腰のあたりを掴んでいる。

「いいじゃん。シルバーだし、可笑しくないよ」

「ん。着いた。...どうかな」

右に下からRのやつと、スカル。
左にリング、星型、スマイル。

星とスマイルと順番を悩んだが、星を一番上にすると、耳から角がはみ出そうだったのでやめた。
スマイルもすこし淵が出ている。

「大丈夫?銀だから重くない?」

羚汰はまた小さい鏡を手に持ち顔の角度を変えてなんとか耳を見ている。

「ぜーんぜん!あれ、スカルって、目のとこハート?」

本当は、ハートの形のピアスを作ろうと思ったのだが、甘くなりすぎそうだったのでやめた。でもどこかに入れたくて、スカルの目のとこをハートの形に穴を彫った。
あまりにも小さいので、上手くハートにならず、気づかれないと思ったのに。

「よくわかったね!!」

「めちゃ嬉しい。大事にするね」

そのまま抱き寄せられる。

「うん」

「俺も...一応あるんだけど」

「ほんと?」

プレゼントをしようって言っていたわけなじゃないし、今回のこの飾りや料理にもお金がかかってそうなので、稜はあまり期待してなかった。
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