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第41章 約束の約束
それって...。

羚汰から発せられる来年のことに、2人の未来を勝手に期待し胸が高鳴る。

それって、本当にそういう意味だろうか。私がいいように解釈してるだけじゃなくて??

息をするのを忘れたのかのように、呼吸が苦しく感じる。

「今まだ学生だし、就職も決まってないから、エラそうな事は何も言えない。でも来年は、きっと...。だから、それまで。それまで約束してくれる?...来年、俺にこの指に合う指輪をプレゼントする権利?くれる?」

ゆっくり言葉を選びながら話す羚汰が、熱い視線で稜を見つめる。

急にすごく不安そうな顔をした。

「...ごめん。なんか言葉が出てこないや。色々考えてたのに」

感情がこみ上げて、言葉が出てこないのは稜も同じだ。

何て返事をしたらいい??

「...待つ」

「え?」

意を決して発した言葉は、羚汰に届かなかったようだ。
もういちど、言葉に力を込める。

「待ってるね。...指輪」

両手が引き寄せられ、羚汰の胸の中に閉じ込められる。

「稜!」

「きゃっ!」

ほぼ向かい合って座っていたので、無理な体勢になる。

「ごめん。...ここにおいで」

体を離され、胡座をかいた膝の上をたたいて示される。

少しためらったものの、その上に横座りで座った。

「じゃ、改めてー」

羚汰が、稜の体をきつく抱きしめる。
稜も、腕を首に回して抱きつき、互の体をきつく抱きしめる。

「稜、好きだよー」

「私も羚汰が好きー」

「...ありがとう。来年、すっごい指輪プレゼントするから待っててね」

「うふふ。期待してる。...でも、私でいいの?まだ付き合って1ヶ月経っていないのに。早まってない??」

「期間とか関係なくね?俺は、これから先も稜とずーーーっと一緒に居たい」

羚汰の腕が、稜の体をきつく抱き寄せる。

ふと羚汰が体を少し離す。

「...稜、コートがゴツ過ぎ〜」

稜は、ベンチコートの下に薄手ではあるが普通のコートも着ている。そのためか、着膨れでゴツくなっているのだ。羚汰的に抱き心地が悪いらしい。

「!羚汰が着せたんじゃん!!」

「あはは!そうだったー!」
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