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第42章 Sweetest
風呂場から出ると、2人分のバスタオルが置かれている。

はやる気持ちを押え、2人で並んでもくもくと体を拭く。

時折視界の隅に、羚汰のそそり立つモノが見える気がするが、気付かないフリをする。

隠してくれたらいいのに、今は頭をガシガシと拭いている。

稜は、気付かないふりをしながら、タオルを体に巻きつけ、寝間着を探すが見当たらない。

「羚汰...服や下着は?」

背後にいる羚汰に振り返らずそのままおそるおそる聞いてみる。

一瞬の間の後、当然のような声が耳元でする。

「なんで?すぐ脱ぐのに??」

「っ!」

次の瞬間に羚汰の腕に抱きかかえられていた。
お姫様抱っこだ。

「きゃっ!」

「おっっと。...つかまってて?」

慌てて腕を羚汰の首に巻きつける。
まだほんのり濡れた肌が触れ合い、体を熱くする。

抱き抱えて、羚汰が寝室に移動する。

「稜、今日はもう終わりだって思ってない?」

??

稜の頭に?マークが浮かぶ。

「俺のプランでは今3分の2が終わったとこ」

稜にドアを開けるように促す。

気付いた稜が抱きかかえられたまま、手を伸ばしてドアを開ける。


寝室は、薄暗い中にオレンジ色の光が揺らめいていていつもの雰囲気とはまるっきり違った。

いつもは、熱帯魚の水槽が青白い光を放っていて、綺麗なのだが冷たいイメージのする空間だ。

温かくオレンジ色の柔らかい光が部屋を包んでいる。
屋上の時とは違い、本物のキャンドルが、ベッドから少し離れた位置に置いてある。
大小さまざま5つほどで出来たそのキャンドルの集まりは、なんだかほのかにいい香りもしてとても色っぽい。

「えっ」

驚く稜の体をゆっくりベッドに降ろしてゆく。

「水槽さ、今日だけちょっと隠してんの」

いつもは眩い光を放つ水槽を見ると、暗くてよく見えないが何やら黒っぽい布で覆われていた。

キャンドルが置いてあるのは、いつもはベッドのすぐ横に置いてあるサイドテーブルだと気付く。
いつもと違う位置にあるので、はじめは気付かなかった。

稜は、ゆらめく光に目を囚われている。

「...ねぇ、なんであの位置に?」

「んー?ベッドのすぐそばに火があったら、危ないかなと思って。ほら、激しくシタ時に、ね」

そう言って、稜がお風呂に入るときにまとめていた髪留めを解かれる。
長い髪がベッドに広がる。
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