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第43章 買い物デート
「あ、ごめんね。ありがとう」

あまりうろちょろしてもと思い、隅っこでじっとする。

「いーえ。楽しかったですか?」

ラグを運んでくれた人物が、にんまりと笑う。

皆羚汰の後輩って言っていたけど、本当だろうか。

ラグを持っていた人物は、背が高く体つきもゴツくて、とても後輩という雰囲気ではない。
精悍な顔立ちだがニカッと笑うと愛嬌があり、羚汰とはタイプが違うがイケメンだ。

クッションとカウンターのスツールを運んでいたのは、少し落ち着いた寡黙そうな雰囲気を持ってはいるものの、すらりとしたクールそうなイケメンで。

台所に入って、キャンプ仕様のキッチン用品を集めているのはハーフだろうか、外国人にも思えるほど肌の色が褐色で目鼻立ちがはっきりとしたイケメンだ。

それぞれタイプの違うイケメンがてきぱきと動く姿は圧巻で、思わず見とれてしまうほどだ。

確かに。羚汰のバイト先のラコルテに行く度に、店員さんがイケメンや美女ばっかりだなあとは思っていたが、採用条件に容姿端麗が含まれてでもいるのだろうか。

「...あ、...はい。楽しかった、です」

3人の視線に圧倒されながら、そう答える。

3人それぞれが何やら納得したように笑っている。

なんだか昨日の夜の事を見透かされているようで、気恥しい。

ガタガタっと音がして寝室から、羚汰が転がるように起きてくる。

先ほどの笑い声で目が覚めたのだろう。

「あー、おそよう!リョウ!」
「羚汰...」

「おまえら!!」

慌てて稜に近づいて、背中に隠すような動作をする。

「昼過ぎって言ってたじゃんか!」

「あー、それが思いの外、道が空いてたんすよ。早く帰ってこれたんだよなぁー。これでもSAで時間潰して来たんすよ?」
「そうそう。流石にそろそろ起きてると思ってたんで。俺らも一旦家帰ったら、ちょっと出てこれそーにないから」
「もう上は片して来たんで、もうこれで終わりっすー」

後輩たちの説明に寝起きの羚汰も落ち着いてきたらしい。

「悪いな。昼過ぎだと思ってたからのんびりしてたわ。それにしても、なんだよ、早すぎじゃね?雪、少なかった?」
「あー、今年暖冬っすかねー、あんま雪良くなくて」

どうやら3人は昨日一日スノボに出掛けていたらしい。
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