この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第43章 買い物デート
「しかし、屋上は寒かった!」
「確かに。寒かったなぁ〜」
「あったかーいコーヒーが飲みたいなぁ〜」

3人で示し合わせたように、飲み物を要求している。

「おっ、これが噂のエスプレッソマシーンかー。マジ店にあるやつじゃん」
「美味しいんだろうなぁ」

「わかった、わかったから。...飲んだら帰れよ」

「「「はーい」」」

3人は異口同音に返事をして、寡黙そうな子はソファーに、精悍な子はホットカーペットに座り。ハーフっぽい子は本棚を物色している。

羚汰がため息をひとつついて、稜の手を引っ張ってキッチンに入る。

「え、ちょっ」

「...手伝って」

カップを出したり、牛乳を出したり、大したことではないが手伝った。

「前来た時も思ったんですけど、広い部屋ですよねー。1LDK?カウンターとか、フツウなくないっすか~」

ハーフっぽい子が、スツールに座ってカウンター越しに、にこにこながらこちらの様子を伺っている。
見た目はちょっとワイルドっぽいカンジがしたが、しゃべり出すととても人懐っこく、幼い雰囲気だ。
スツールの小さな座面にちょこんと腰掛けて、図体は大きいが小動物のようにも見える。

「おいおい、嫌味かよ?ユウの家のがデカいだろ~」

口では悪態をついているが、羚汰もこのユウが可愛いんだと思う。
仲が良さげなのが、短い掛け合いではあるがよく伝わってくる。

「そーすけど。俺のモンじゃなくて、ひいばーちゃんのだもん」

羚汰が“ユウ”と呼んだということは、あの元オーナーのおばちゃま森さんの...。

「ばーちゃん、ウルサイからさぁ、そろそろ一人暮らししたいんすよね~。いいなぁ、ココ」

そう言って、部屋をぐるぐる見渡している。

601号室が空いてるけどな...。

ちらりと羚汰を見てみると、羚汰が一瞬だったが口に人差し指を当てていた。

確かに、バイト仲間に同じマンション、しかも上下になるのはキツいかもしれない。
何しろ、音が筒抜けになるワケだし。

「店から遠いぞ。起きれるのか?」

「あ、それ無理」

即答に羚汰を含め3人から笑いが起きる。

「ほい。カフェラテ!ユウ、配って」

「りょーかい!あざーっす」
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ