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第46章 Difference
1日早く帰ってきたので、アルバイトがある夜まで少し時間がある。

昼過ぎに起きたー、というより、ようやくベッドから抜け出した2人は、近場の神社に初詣に行くことにした。

時間に余裕がないので、朝と昼のご飯は抜きだ。
お参りの帰りに境内の屋台を食べようと、とりあえず神社に急ぐ。

年も明けて数日経つからか、お昼過ぎという時間帯か、いつもは混雑する神社も人がまばらだ。

無事お参りもすませ、おみくじも引く。

「やった!俺、大吉〜」

羚汰が広げているのを覗くと、どれもいいことばかり書いてあるようだ。

「"恋愛 上手くいく"だって!稜のは?」

稜はあまりおみくじのイイのが当たったことがない。
恐る恐る開いてみる。

「末吉...」

「末吉??末吉って、吉より上?下?」

「わっかんない...下?かな??」

「マジでー?何て書いてあんの?」

やはり、どれもあまりいいものではない。

「えー!"恋愛 報われない。祈りなさい"???おかしくね、これ」

どの項目にも、精進すべし、や、祈りなさい、などと書かれている。

「はいはい、結んで結んでー」

羚汰に促され、みんながおみくじを結んでいる木に結んだ。
凶ではないが、凶を引いた気分だ。

「気を取直して、屋台行こ」

境内には色んな屋台が来ていた。
串焼き、たこ焼き、焼きそば、ポテトフライにりんご飴、たい焼きやカステラ焼き。

悩んだ挙句、たこ焼きと、チョコレートソースのかかったポテトフライを買う。

「えー、ホントに買うの?」

「美味しそうじゃん」

平べったい容器に、いつもより長めのポテトフライが多めに入っていて、暖いチョコレートソースがかかり、カラフルなチョコスプレーがふりかけてある。

「ん!イケるよ!しょっぱさと甘さが絶妙〜。ほら〜」

「うそ〜」

恐る恐る手を伸ばして、稜も小さいのを口に入れる。

「ね?」

「うーん。...思ってたよりは、大丈夫、かな」

ポテトの油がすごくて沢山食べる気にならない。
羚汰は気に入ったらしくパクパク食べている。

日当たりのいい場所で、立ったまま食べていると、稜の携帯が鳴る。

「...ごめん。あ、母親だ」

「いいよ。出なよ」

昨日の見合いの話だろう。さくっとすむ、そう思った。

「ごめんね。じゃあ、ちょっと」
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