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第46章 Difference
少し羚汰から離れて電話に出る。
羚汰と立っていたところは、日だまりがあって、何人かほかの人達も近くに立って屋台のものを食べていた。

人の邪魔にならないところを探して移動すると、日陰に入ってしまい寒さが増すが仕方ない。
早く終わらせて、羚汰の所に戻ろう。

「もしもし」

「ああ、稜。あんた今どこ?」

そう聞かれて一瞬戸惑う。
ポテトを食べている羚汰が見える。

「...会社の友達と初詣に来てるけど、何?」

今日は会社の集まりがあると伝えてあったハズだ。

「それがさぁ、佐々木さんが、是非に稜とお付き合いがしたいって言ってこられたらしくて」

「えっ!!どうして!?」

昨日散々家族で話をした。
最後、車を降りるときも確認してきたのに。

どうやら向こうは、圧倒されて静かに相槌を打つだけの稜を、奥ゆかしい女性と勘違いしたようだ。

「めんどいから、黙ってただけだし。それに、最後ちょっと反論したけど...」

そして、こちらが断り文句として上げた項目をことごとく反論して返すらしい。

そちらがおうちが良すぎるのでーと言うと、それは気にしないの一点張り。

「ブランドがどうとか、家柄がどうとか、散々聞かされたけど?」

写真とあまりにも違うようで、びっくりして。には。
2年前、自宅に帰ってきてから母親と同居で、それで太っただけで。すぐ戻る。
今は忙しくてそんな時間が無いだけ。

「どう考えても無理でしょ!」

昨日は、すごく汗をかいていてー。には。
年末から風邪を引いていた。
それで調子も悪くて、本当は晩御飯まで御一緒したかったのに、帰ることになった。

「そんな事、一言も言ってなかったし!」

稜をホテルに置き去りにしたのも、熱で意識が朦朧としていた。

「...そんな風には全く見えなかったけど」

すごくおしゃべりされて、圧倒されてしまった。には。
稜のことが気に入ったから、いっぱいしゃべった。

「...」

もう稜には反論する気も起きない。

「もー、そんな感じで、何を言ってもダメなのよ。...稜、もう1回だけ、会ってみない?」

「!!やだよ、断って!」

「もう1回会って、今度は稜からガンガン質問とかして、お淑やかじゃない所を見せつけて、それで嫌われたらいいじゃない」

「なんでそんな面倒なことをしないといけないんよ!あの人と会うとか、絶対無理!!」
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