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NEXT 【完結】
第48章 la corte の人たち
ユウに強く止められて、稜は結局、ユウの車でマンションまで送ってもらうことになった。

食材がなくなって来ているので、帰りにスーパーに寄らないからスーパーに降ろしてくれたらー。と伝えると、それも付いてくるという。

なんだか次々と申し訳ない。


しかし、背の高い四駆の助手席は見晴らしがいい。

シートの座り心地もよく、今更だがなんだか暖かい気がする。

不思議に思っていると、ユウがそんな稜に気が付いて声をかける。

「シートにヒーターついてるんですよ」

「そーなの!?すごいね〜!!すっごくいい車だね」

シートは革張りで、内装も高級感あふれる作りだ。
国産車だが、高級タイプの四駆だろう。

「まあ...。アウトドアとか好きなんで、それ用に」

「そういえば、スノボも行ってたよね」

前回会ったとき、スノボ帰りと言っていた筈だ。

「はじめたばっかりなんで、あの2人に全然敵わないんっすよー」

あの2人とは、それこそこの前一緒にマンションに来た2人のことだろう。
よっぽど悔しいのか拗ねたような口調だ。

「うふふ。仲いいんだね」

「まぁ、俺がいっちゃん年下なんで、イジられてばっかなんすけどー」

イジられているという割には嬉しそうだ。



稜のマンションにほど近いいつものスーパーに着く。
閉店間際で、人もまばらだ。

カートを押していると、ユウが代わってくれる。

ユウに押してもらって、なるべく急いで必要なものをガンガン籠に入れていく。

ユウは、カートを押しながらキョロキョロ落ち着きがない。

お惣菜コーナーに立ち寄ると、コロッケや唐揚げ、ちょっとした一品料理に半額シールが貼られている。

「ええっ!半額ってことは、このコロッケ、イッコ49円なんすか!!」

コロッケが半額になったパックを握り締めている。

「こっちのこのデカいサラダが150円!?マジで!」

「...ユウくん、こーゆうスーパー初めて?」

人懐っこいカンジなので忘れていたが、大金持ちの御曹司だったことを思い出す。

「初めてっす!半額だと、この弁当149円?マジ〜!?シャケと、コロッケと煮物と...こんなに入ってるのに!?ウソだろ」

人が少ないとはいえ、そこまではしゃがられると恥ずかしい。

「ちょっと」

「あ、すいません。なんか、楽しくて」
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