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NEXT 【完結】
第48章 la corte の人たち
普段、どんな生活をしているのだろう。
スーパー来たことないって...。

聞いてみたい気もしたが、なんだか触れてはいけない領域のようで、聞きにくい。

ユウが嬉しそうに見て回るので、稜はわざとにぐるっと見て回った。

意外にも一番食いついたのは、お菓子を作るキットが置いてあるコーナーで。
カップケーキやら、シフォンケーキ、パンのキットなんかを見ては感心している。

「気になるなら、何か1個買ったげよっか?」

「いえいえ、いいっす!ラーメン奢ってもらってんのに」

お金持ちなのに、そういうとこは変に律儀で、思わず顔がほころぶ。

「遠慮するほど、値段そんなしないから」

じゃあと、恐る恐る籠にフォンダンショコラのキットを入れた。
ハート型のカップケーキが数個出来るタイプで、箱はピンク。

思わずユウの顔を見上げてしまう。

「ミズキさんに作ったげようかと...」

照れ笑いを浮かべている。

「あ、彼女?」

さっき、麻衣たちに彼女の有無を聞かれた時は、はぐらかしていたが、この風貌でいない筈ない。

彼女にケーキ作ったげるなんて、なんだか微笑ましくて、嬉しくなって聞いてしまう。

「いえいえいえいえ!!」

ユウは、根限りといっていいほど、顔を横に振る。

「ミズキさんて、こないだお部屋にお邪魔したときいた、ミズキさんですよ!」



キョトンとしていると、ユウが慌てて続ける。

「ほら、ドルチェ担当の!体がおっきくて、イカツイ!」

あ、ユウとダイキは呼び合っていて名前がわかったのだが、もう1人は名前が分からず仕舞いだった。
精悍な顔立ちなのに、ドルチェ担当で驚いたことを思い出す。

ん?え、じゃぁ...。

思わずまたユウの顔を見てしまう。

「!!やだな!違いますよっ!!」

稜が考えたことがわかったらしい。

「ミズキさん結婚してるし!そーゆんじゃないですから!!」

「そーなの」

やけに慌てているので、てっきりそっち系なのかと。

別に偏見があるワケではないが、女性としてはこんなに端正な顔立ちで勿体無いなと思ってしまう。

「やだなぁ。変な汗かいちゃったじゃないですか!」

「ごめんね。だって、こんな可愛いの選ぶしさ」
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