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第49章 la corte の人たち2
「いやだ」

「嫌だじゃないよ。ちょっと離して」

「いやだいやだいやだー!」

羚汰と稜はベッドの中でじゃれ合っていた。
といっても、羚汰が稜に抱きついて離れないのだ。

「じゃ、羚汰が取ってきてよー。お水」

どっちが水を台所から持ってくるかで、揉めているのだ。

「えー」

「ほら、えーとか言う」

わざとらしくふくれたほっぺたを、稜が両手でつぶす。

ポン、といういい音がして、二人して笑い出す。

「りょーう!」

「ごめん。ごめんってば!」

仕返しにくすぐり出す羚汰だったが、すぐくすぐり返されて、結局笑い転げるのは羚汰だ。

「...わかったよ。取ってくる」

稜の唇にキスを軽くする。

離れたと思ったら、またキス。キス。

「羚汰、...お水」

「んー。もうちょっとー」

またキス。

舌が稜の唇を舐める。

「そんなんじゃ、いつまで経っても行けないよ?」

「だって、あっち寒いよ?」

「だから、私が行くって言ってるのに...」

「無理だよ」

「なんで?服着て行くよ?」

羚汰の手が抱きしめた腰から、手をゆっくり這わせてお尻を撫でる。

「たぶん、稜、立てないと思うよ?」

「...っ!」

赤くなる稜に、にっと羚汰が笑う。

「行ってくる」

またキスを落として、羚汰が今度こそ離れる。

「これ、借りるよー」

稜が着ていたパジャマを着て、ガウンを着る。
パジャマは男性物だが、ガウンは色こそ生成だが女の子仕様で襟にわずかだがレースが付いている。

それを見て稜が布団の中で笑う。

「だって、寒いし!」

稜がパジャマの上しか着てなかったので、羚汰の足がそのガーリーなガウンから出ている。

「笑いすぎ!」

羚汰がじろりと見てから隣の部屋に移動した。

本当に急いで水だけ取ってきたらしく、持ったまま布団に潜り込む。

「うー。さむ!!稜、温めてー」

ぎゅっ、と羚汰を抱きしめる。

「えっ。もう終わり?」

「喉乾いたのー。お水飲ませてよ」

もらったペットボトルの水を飲む。

自分の分も持ってきたらしく、羚汰も隣で飲んでいる。

「めっちゃ水買い込んでたね」

「うん。ユウくんが車で送ってくれるって言うから、持てるだけ買っちゃった」
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